続き ページ5
トミーside
全然眠れない
こんな寝れない日はしょうもない冗談とかくだらない話で盛り上がっていた
あまりにも眠れない日はAの寝相の悪さを見て笑って写真に収めてそれを朝見せて
そしたら向こうも俺の寝相の写真を撮っていて2人で笑いあったっけな
また涙が溢れてくる
俺のせいだ
朝になって机を見る
あぁ、もうあいつはいないんだ
朝、いつも得意料理が並んでた
ト「すげぇ、美味そう、」
「えへへー」
ト「そんなドヤ顔する?笑可愛いな、もう笑」
そんな日々はもうここにはない
なんで俺はあんなことをしてしまったんだ
クソっ、涙なんか流れてくんなよなぁ
ふとカレンダーを見る
1ヶ月後Aの誕生日
その次の週は俺の誕生日
誕生日にはほしいものちゃんと言うって決まりだった
ト「なぁ、A、何欲しい?」
「誕生日?んー、関ジャニ∞のDVD!」
あいつはいつもそればっかりだった
嫉妬することももちろんあったけどそれを開けて喜んでみてるAの姿を見たらそんなことは全部吹き飛んでいた
たまに旅行に行きたいとか言うことはあったけどもうそれもないんだな
また目頭が熱くなる
遊園地に行った時俺はジェットコースターが苦手でそんな俺を見てAは喜んでた
Aは子どもみたいにはしゃいでていつか子供ができたら子ども二人の面倒を見なきゃいけないって思ってた
その帰りはやっぱりはしゃぎ疲れて俺の方が先に寝ちゃってた
もうあの日々は二度と戻ってこない
もうあの日々に二度と戻ることがない
もう少しだけ俺も強くならないとな
小さな粒のような俺らを繋いでたのは愛してるという言葉
愛してるというただの言葉
愛してた、俺はあいつを愛してた
でももうAは愛してくれないから愛してるという言葉はただ虚しく響くだけ
休みの午後、駅を出て交差点について電話をかけてもあのメロディコールは聞こえない
俺があの日常を壊した
全て俺が悪かった
2人を繋いでいたのは愛してるという言葉
愛してるというただの言葉
その言葉が今は俺の胸にただ響いている
53人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:きなこ | 作成日時:2019年1月27日 20時