Sorry my love 【カンタ】 ページ17
Sorry Sorry love/関ジャニ∞
カンタside
久々にAに甘えたい
カ「Aー、ぎゅーして」
「あぁ、うん、いいよ」
その瞬間
あぁ、もうこいつの中には俺はいない、消えたんだ
そう感じた
俺はいつも忙しさを盾にしてた、しみったれたやつだった
誕生日のときもバースデーコールを鳴らすはずだったのに編集が山積みでたった5分も勿体なく感じてしまった
もう夜空を飾る花火もたわいのない話もない
カ「今日8時頃に編集終わらせてそっち向かう」
「わかった、待ってる」
そして電話を切って編集を始める
約束を守れず今日も時計は深夜を回る
Aいつ来るの?まだ終わらない?
AからのLINEに既読はつけるけど返す言葉もままならない
俺はいつからか勝手なやつになっていた
だめなやつでごめんな
トミーと2人でYouTuberとして叶えたい夢の数だけ気づかずに傷つけてたんだな
その笑顔奪ったのは俺なんて嫌だよ…
まぁ、あんまり一緒に居れなかったしそんなヤワな思い出だけじゃ心は繋げなかった
俺自身、間違えだらけだったんだ
ごめんな、A
止めどなくそんな思いが疼く
「カンタってほんと編集命だよねー」
カ「こんなどうしようもない俺にも取り柄のひとつくらいあるしー」
そんな冗談交わしているときに弾けだすAの笑い声がどうしようもなく好きだった
からかいあったり拗ねあったりして喧嘩をしてまたわかりあって
カ「ごめん、A」
「もう、カンタとはやっていけない、ごめん」
カ「A…行かないで!!」
そう言ってた抱きしめた小さな背中は涙を堪えていた
「ごめんなさい、もう無理なの」
カ「A!」
いつかのドラマで見たことがある
“近すぎて見えなくなる”
まさにその通りだ
一人きりのこの部屋はカメラもトミーもいない、何も無い撮影部屋のようで暗く重い雰囲気が漂っていた
いつだって当たり前にそばにいたAがもうそばにいないなんて…
いなくなってやっとわかった、大切なものが何かって
その涙を乾かすのは他の男になるなんて嫌だよ…
あぁ、やっぱり俺は間違えまくってた
もう一度Aと恋を始めたいよ
ごめんな、A
愛してる
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作者名:きなこ | 作成日時:2019年1月27日 20時