<原神>不気味な屋敷 (ページ1)

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目覚めページ1

身動きができない…泥沼のようだ。
苦しい、苦しい胸が焼けるようだ。

「…っ！」

あぁ、なんだ夢だったのか。にしても気味が悪かった。

「…ん？此処は？」

見覚えのない景色。豪華な装飾をされた部屋、いや屋敷と言った方がいいのか？

「起きたか。」

背後からの声に驚いた。此処は何処なのかも分からないのに、知らない人が居るということに全身がゾクリと震えた。

恐る恐る見れば、恐ろしいほど顔が整った男性がいた。
毛先はオレンジ色で目は綺麗な琥珀の色。

その綺麗な顔立ちにぼーっとしていた。

「まぁそんなにかしこまるな。」

「…失礼ですが、誰でしょうか？」

こんな状況に落ち着いている自分に嫌気がさす。
まるで1度体験しているような感覚だ。不気味で仕方がない。

「…鍾離と名乗っている。」

「突然だが、俺もこの屋敷については詳しくない。良ければ一緒に周りを見にいかないか？それとお前の名はなんだ？」

「Aです…」

「そうか、良い名だな。」

「ちょっと鍾離先生？抜け駆けは許せないなぁ？」

また新しい人だ。オレンジの髪をしている。
そして、彼の名前を鍾離というのか。なんだか聞いた覚えがあるようなないような…？既視感…？

なんだろう、この気持ちは？…

「あぁ自己紹介を忘れていたね、俺の名前はタルタリヤ。これから宜しくね。」

"これから"宜しくねとはどういう今なのだろうか？
私はこのままこの屋敷に残るのか？

「あまりの環境の変化に追いついていないみたいだね！まぁ、一通り説明するよ。」

タルタリヤという人物によると、此処は彼たちにも分からない屋敷で出れないみたいだ。彼らにもこれ以上は分からないらしい…

「…ということ。俺らもよく分からない見たいだし、取り敢えず探索しようよ！にしてもこの屋敷かなり部屋が広いみたいだよ？」

「…っあ、はい」

私は流れるままに話について行く。

突然手が握られた。意味が分からなかった。何故初対面の人物にいきなり手を繋ぐのか？

「公子殿、Aが困惑しているぞ。」

と言いながら空いていた方の手を繋いでくる鍾離という人物。まともかと思った私の間違いだ。

抵抗したら何をされるか分からない。兎に角静かにしているのが正解だろう。

彼らに手を繋がれて、私は立ち上がり屋敷への探索を始めた。