《06》厄介日�� ページ7
＊
謎のワープで土砂のゾーンに飛ばされた後、とりあえず現れた敵を倒した。
一通り片付けた、と安心した矢先、背後で息の漏れる微かな音が聞こえた。
それに反射的に振り向くと、そこには一人の少女がいた。
作業服を纏い、工具箱を手に、帽子を被った少女が。
どこからどう見てもヴィランには見えないのに、無意識に己の右手を構えてしまう。
そして、彼女の左腕についた腕章を見て、初めて安堵した気がする。
「あのー・・・これ、どういう状況？」
「・・・この施設にヴィランが侵入した」
どうやらずっとここで施設の整備を行っていたらしく、彼女は一切の情報を知りえなかった。
とにかく敵から情報も聞き出したし、ここから急いで移動することにした。
「君、ヒーロー科だよね」
「ああ。あんたこそ・・・」
「普通科。E組だよ」
走りながらも、会話を続ける。
同じ学年の生徒だったのか。てっきりただの職員かとも思っていたんだが。
「ねえ、あれ・・・」
そういえばよくこのスピードについてこれるな、と思っていたらさらに話しかけられた。
彼女が指さす方向を見てみると、オールマイトが何かと対峙しているようだった。
ただ、状況は少し不利なようにも見える。
ワープゲートのやつもいるが、オールマイトはまだあいつらの個性を把握していないはずだ。
行って力になるかは分からないが、オールマイトを殺させるわけにはいかない。
とりあえず、これは急いだほうがいいだろうな。
ヒーロー科ならまだしも、普通科の人間を一緒には連れていけない。たとえ、どれだけ個性が良くても、身体能力が高くても、戦闘の力に欠けたやつを戦場には連れていけない。
「まずいな・・・あんたはどっかに隠れてろ！」
それだけ彼女に言い捨てて、俺はさらにスピードを上げて広場の方へと向かった。
.
―――――俺の言葉を無視して 後ろから平然とついてくる 彼女には 気づかないまま。
＿*＿*＿
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銅のエンゼル(プロフ) - とっても面白いです！夢主のキャラが好きすぎる( *・ω・)ノ (2017年12月18日 13時) (
レス) id: 2f87dbe3f7 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - すごく面白いです。 更新頑張ってください (2017年9月13日 18時) (レス) id: b9678b20de (このIDを非表示/違反報告)
かさかさスライム - おもろいですな（＾ω＾）チート個性は苦労しますな...夢主と作者頑張ってくださいな！！！ (2017年8月14日 21時) (レス) id: 1f085f3530 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - おもしろかったです♪もしかしてUSJに巻き込まれますか？楽しみです♪更新頑張ってくださいねq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2017年7月19日 20時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙啼 | 作成日時：2017年7月17日 19時
