《0２》時には諦めも肝心 ページ3
＊
何が絶望って、今の今までの苦労がすべて水の泡・・・！
もう諦めようか、そう思ってトボトボ歩いていると、そのうち試験終了の合図が鳴った。
「私、何体倒したっけ」
そう呟くも、今となっては関係ない。せめて、一緒に受けた普通科に入るくらいはしたいな。そう思って、私はその会場を後にした。
中学三年生の半ば、私は最愛の父を亡くした。早くに母を亡くした私にとって、父は唯一の肉親だった。棺の中で静かに眠る父は、最後まで微笑んだまま逝ってしまった。たった一人、私を置いて。
そこからは目まぐるしいほどの日々が続いた。親しい血縁者のいない再操家では、私が何もかもをこなすしかなかった。受験期に入っての矢先に起こったものだから、先生はいろいろとフォローをしてくれた。雄英高校は普通科でさえ、相当な頭脳が必要になってくる。もう一つ、ランクを落として高校を選んでは？そんな言葉に傾くこともなく、私は雄英高校を受験することを希望した。その背景にはいろいろな思いがあったけどやっぱり一番は、もとよりヒーローになんてなるつもりは毛頭なかったものの父を死に追いやった奴を見つけ出したかった、という想いがあったからだ。
けれど、受からなかった。結果は出てない。けど分かる。落ちた。
落ちてしまった。だから、諦めた。
そう、諦めたのだ。
―*―*―
「おかしいな・・・倒された数と総ポイントが一致しない」
「おいおい、どういうことだい？相澤くん」
「知りませんよ。まあ、誰かが倒したのをこっちが判定しきれてなかったんでしょう」
「そうか、いや・・・にしても・・・」
「まぁ、もしたった一人の生徒がこの数の敵を倒したってんなら、保持ポイントは・・・」
「「＿＿＿＿１０２ポイント」」
―*―*―
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銅のエンゼル(プロフ) - とっても面白いです！夢主のキャラが好きすぎる( *・ω・)ノ (2017年12月18日 13時) (
レス) id: 2f87dbe3f7 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - すごく面白いです。 更新頑張ってください (2017年9月13日 18時) (レス) id: b9678b20de (このIDを非表示/違反報告)
かさかさスライム - おもろいですな（＾ω＾）チート個性は苦労しますな...夢主と作者頑張ってくださいな！！！ (2017年8月14日 21時) (レス) id: 1f085f3530 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - おもしろかったです♪もしかしてUSJに巻き込まれますか？楽しみです♪更新頑張ってくださいねq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2017年7月19日 20時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙啼 | 作成日時：2017年7月17日 19時
