《17》告白 ページ18
＊
廊下を歩いていたら、見たことのある顔に出会った。
彼女は俺を見た途端少し気まずそうに顔を逸らして、多分普通に通り過ぎようとしたんだろう。
それをさせまいと、自分から声をかけた。
「あんた、去年の」
そういうと、彼女は呆気にとられ多様にパッと顔をこちらに向けた。
「・・・え？覚えてたの？」
「は？まだ数ヶ月前だろ。・・・馬鹿にしてんのか」
こうして話しているのが何故か不思議で、すこし面白く、くすぐったいと思った。
だから、揶揄ってみよう。
そんな気持ちで言ったら、彼女は手をブンブンと勢いよく俺の目の前で振って必死に否定する。
「いやいやいや！違う違う！」
そう否定しておいて、彼女は続きを言うのを戸惑ったのか、少し黙り込んだ。
でもそれは数秒で、すぐに次の言葉をつづけた。
「私なんか、全然、心操君の視界に入ってなかったって、思ってたから・・・・」
「・・・いや、あんだけ見られてたらいくらなんでも気づくだろ」
中学の時、やけにずっと視線を感じていた。
でもそれが彼女の視線で、その上負の感情でないと分かった時には卒業を目前としていた。
それに、こいつは「私”なんか”」って言うけど、中学の時は転入早々に有名になったからな。
「・・・うわー・・・気づかれてたのか・・・。なにそれ恥ずかしい・・・」
思わず、というように彼女は顔を腕にうずめてしゃがみ込んだ。
上から見下ろした彼女の、髪の毛の隙間からわずかに見えた耳が、赤く染まっている気がした。
「まあ、視線のもとがあんただって気づいたのは・・・かなり後だよ」
「あああああああ・・・・」
「なあ、なんであんた、俺のことずっと見てたんだ？」
＊
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銅のエンゼル(プロフ) - とっても面白いです！夢主のキャラが好きすぎる( *・ω・)ノ (2017年12月18日 13時) (
レス) id: 2f87dbe3f7 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - すごく面白いです。 更新頑張ってください (2017年9月13日 18時) (レス) id: b9678b20de (このIDを非表示/違反報告)
かさかさスライム - おもろいですな（＾ω＾）チート個性は苦労しますな...夢主と作者頑張ってくださいな！！！ (2017年8月14日 21時) (レス) id: 1f085f3530 (このIDを非表示/違反報告)
ユキナ - おもしろかったです♪もしかしてUSJに巻き込まれますか？楽しみです♪更新頑張ってくださいねq(*･ω･*)pﾌｧｲﾄ! (2017年7月19日 20時) (レス) id: 0f45599fe0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霙啼 | 作成日時：2017年7月17日 19時
