この思いを君に捧げる 4[名探偵コナン]

予想外の協力者 2 ページ35

その時。






赤井『坊や、やめろ。』








赤井さんがインカム越しに俺を止めた。








コナン｢どうして！？このままじゃAが！！｣



赤井『奴は我々の味方だ。何故ここにいるのかは分からんがな。』



コナン｢味方ってどういうこと！？｣



赤井『詳しい話はあとだ。とにかく今は他にAに近づく人間が居ないか警戒しよう。』









事情はよく分からないけど、その人がAを抱えてラボの敷地を出ていくのを確認して、やはり味方なんだと理解する。








ジョディ『Aの確保完了。出血が酷いから病院に連れていくわ。』



赤井『いや、工藤邸に運べ。病院に行けばカルテの情報からAが生きているのがバレる可能性がある。』



キャメル『でも、処置はどうすれば！』



赤井『一緒に車に乗ってきた奴がいるだろう。そいつに任せれば、ひとまず安心だ。工藤邸に運んでからは新出先生を呼べばいい。』









そっか、新出先生ならFBIに保護されていたこともあるから協力してもらえるのか。


さっきAの事を抱えてラボを出ていったあの人のことを考えながら、そんなことを思う。








キャメル『了解しました。工藤邸に向かいます。』



赤井『あぁ、坊や俺達も戻るぞ。』



コナン｢うん。｣







赤井さんに返事をした俺は、今も尚あの人について考えていた。


抱えられた時、Aも驚いたような顔をしていたからAも知り合いなのか？


赤井さんも知っていてAも知っている人物。


やはり組織の人間と推理するのが妥当だろう。


となると、NOCなのか？


でも赤井さん、俺には他にNOCがいるなんて言ってなかったよな...。


とにかく、早くここから立ち去らねぇと。


組織のヤツらにバレたらヤバい。


俺は、後ろでラボが爆発した音を聞きながらその場を立ち去った。

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