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｢そのお花…｣
五条｢あぁ…悠仁からだよ｣
悟くんは花瓶のお花を見つめながら、優しい声色で呟いた。
｢え…｣
もう涙声になっていたと思う。
五条｢俺から貰うの嫌かもしれないけど、お礼とお見舞い兼ねてのお花、だってさ。｣
あいつがそう言って悟くんにお花を渡している姿が容易に想像できてしまって、ウザったいくらい真っ直ぐな笑顔が頭にこびりついて離れなくて、私の涙腺は限界を告げた。
｢…ばっかじゃないの、私は嫌いだっ…てっ｣
熱のせいだ。
あいつの優しさに泣きたくなるのも、弱気になるのも、涙が出るのも
心の底から、虎杖悠仁を殺したくないと思ってしまうのも。
｢嫌いなの…嫌いにならなきゃ、いけないの…｣
涙をボロボロ流しても、情けない顔になりながらも私は悟くんに必死に伝える。
五条｢A。｣
｢だめだよ、今回は…私がっ｣
悟くんの手はこれ以上汚させないと決めたんだ。
五条｢A。｣
｢…っ｣
悟くんは全てを見透かしたように私を見つめた。
五条｢Aがいま、何を考えているのかちゃんと言葉にして教えて？｣
本当は今日の午後に聞こうと思ってたんだけどねって付け加える。
私は、悟くんの目に、言葉に諭されるように心の内を話はじめた。
｢私は、特級だから…｣
五条｢うん。｣
｢宿儺の器である虎杖悠仁は、きっと私が殺すことになるって、思ってた。｣
数少ない特級術師のうちの一人。
虎杖悠仁を殺すのに、お偉いさんたちは手を下さない。
悟くんは、傑くんを殺した。
きっと、次は私が。いや、私じゃなきゃいけない。
そして、お偉いさんたちは、間違っても私が虎杖悠仁の処刑を邪魔したりしないように直々に私を執行人に任命すると思った。
だから、あいつと出会った日。悟くんが虎杖悠仁はどうするべきかって恵に聞いたあの時、私は恵みたいにすぐに答えられなかった。
殺したくない、なんて簡単に言えなかった。
｢なんで、あんなに良い奴なの…｣
そこまでを一通り説明する。
ただ、そこからがどうしても言えなかった。
思い出すだけで、息が苦しくなって焦燥感に駆られる。
五条｢A？他にも何かあった…？｣
｢…｣
五条｢ごめん聞き方間違えた。何があったの？｣
｢今朝、おじいちゃんたちの部屋に呼ばれたの…｣
悟くんは私から聞くその事実を知らなかったらしく、少し驚いていた。
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プスメラ - はちみつさん、渋谷事変編は、曲げ欲しいです。後五条悟を封印しないで欲しいです。お願い出来ますか？ (2021年6月20日 20時) (
レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - プスメラさん» コメントありがとうございます。はい、五条先生オチで作成中です。ありがとうございます、頑張ります！ (2021年1月24日 7時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - はちみつさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月23日 2時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ミラさん» リクエストありがとうございます！初めてのリクエストでめちゃくちゃ喜んでます(笑)最高です！構想練ります！！ (2021年1月13日 23時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - はちみつさん» 返信ありがとうございます！楽しみにしてます！リクエストなのですが、五条先生が夢を見て視線の先には、大人夢主ちゃんがいて誰かと幸せそうに笑い合ってる光景を見て悲しく思ってるのが見たいです！(その誰かが五条先生本人ならもっと面白いです)ご検討ください！ (2021年1月13日 22時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつ | 作成日時：2021年1月7日 3時
