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五条「今の状況は?」
悟くんに呪力を当てたくなくて、抜け出そうと体を捩るけど、離すまいと強く引き寄せられた。
私は無意識のうちに制服をギュッと握りしめた。
「1級3体、特級2体と交戦…っ、領域を2回…展開して、呪力コントロールが…効かなくなった。」
五条「ふーん。」
「でも、しばらく休めば…、体力、が戻れば平気。だから、離して…ッ!」
もう一度体を捩ったけど、やっぱり悟くんは離してくれない。
五条「僕に隠し事は出来ないんじゃなかった?」
そう言うと、私の左側の服を捲りあげた悟くん。
「待って!そこには…っ!」
虎杖「ちょっ先生っ!なにしてんの!?って、それ…」
五条「あーぁ。こんな青紫になるまで我慢しちゃって。」
捲られた服の下は私がさっき特級の攻撃に当てられた部分。
どうやら青紫に変色しているらしい。
虎杖「あの時、俺をあの呪霊から庇った時に…」
「だから言いたくなかったのに…っ!」
悟くんを睨む。
五条「Aは優しいよね。それは僕が誰よりも理解しているつもり。でもね、それで自分が死んだら、Aが庇った誰かはもっと苦しむんだよ。」
「私、弱くないもん…。」
五条「そうだね、この怪我がなければ高専まで余裕で帰れたよね。」
「だから!」
五条「A。言ったでしょ。この怪我が無ければって。」
悟くんは分かってる。
私の体力がもう限界なことを。
例え悟くんの無限で高専まで飛んで帰ったとしても、意識を保たせるのは無理だということを。
私の体だもん。
私が1番理解してる。
でも、それでも…今ここで意識を手放すわけにはいかない。
五条「あとは僕に任せて。お願いだから、これ以上無理するな。」
私の目を見てそう告げる悟くん。
その声に、表情に、甘えそうになる。
「悟くんだって、分かってるでしょ。抑えてて…抑えててこれなんだよ…。せめて、無限使って。」
さっきから悟くんは無限をだしてない。
つまり、私が意識を手放したら、私の中にある呪力が一気に悟くんに当てられる。
「悟くんを傷つけたくないの…っ」
悟くんの胸に顔を埋めて呟く。
五条「やっぱりそれが本音か。僕最強だよ?それくらい大丈夫。それに言ったでしょ、僕は何があってもAの味方だって。」
やっぱり、悟くんは全部お見通しってわけね。
任せる勇気も、必要だよね。
「…分かった。あとは、頼ん、、だ…」
私は悟くんの腕の中ですぐに意識を手放した。
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プスメラ - はちみつさん、渋谷事変編は、曲げ欲しいです。後五条悟を封印しないで欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月20日 20時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - プスメラさん» コメントありがとうございます。はい、五条先生オチで作成中です。ありがとうございます、頑張ります! (2021年1月24日 7時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - はちみつさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月23日 2時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ミラさん» リクエストありがとうございます!初めてのリクエストでめちゃくちゃ喜んでます(笑)最高です!構想練ります!! (2021年1月13日 23時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - はちみつさん» 返信ありがとうございます!楽しみにしてます!リクエストなのですが、五条先生が夢を見て視線の先には、大人夢主ちゃんがいて誰かと幸せそうに笑い合ってる光景を見て悲しく思ってるのが見たいです!(その誰かが五条先生本人ならもっと面白いです)ご検討ください! (2021年1月13日 22時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつ | 作成日時:2021年1月7日 3時