22 ページ24
領域を解いて力を抜く。
なんとか対処出来たね。
1級3体と特級1体。
どう考えても見学させる任務じゃないでしょ。
私だから大丈夫だと思ったとか?
わたし信頼されてるぅ!
…なーんてね。
「あわよくば、2人とも死ねってことかな。」
小さく吐き出した独り言は宿儺の器には届かない。
虎杖「す、すげぇ。規格外に強い。」
「さっ、伊地知さん待たせてるから車に戻るよ____」
そう言って宿儺の器の方に振り向いた瞬間、彼の後ろから呪霊が術式を構えているのが見えた。
___全然気配がしなかった。
特級呪霊か?
あれに当たったら、私ならともかく宿儺の器は重症。
反転術式使えないし。
そう頭で判断したのが早いのか、反射的に体が動いたのが早いのか。
「逃げてっ!!!!!!」
私は宿儺の器を突き飛ばした。
「…っ!!」
上手く避けられたと思ったけど、庇った時に左横腹に術式をモロに食らった。
内臓までは届いていないだろうけど、痛いことに変わりはない。
虎杖「いってて…あいつ、不意打ちとかずりーだろ。A、大丈夫か?」
地面に座り込んで俯いたままの私に声をかける彼。
なんで、あんなにひどい態度とった私の事をそんなふうに心配できるのよ。
「平気。ちゃちゃっと祓っちゃうからここで待ってて。」
痛みを押し殺して立ち上がる。
さあどうする、善知鳥A。
今ここでの長時間の戦いは避けたい。
私の反転術式にも限界があるし、何よりさっきの領域展開での体力のダメージが酷い。
それに加えて負傷してるときた。
上の連中、これ居るの知ってて任務につかせただろ。
どう考えても1級、少なくもと2級術師ぐらいは一緒にくる任務でしょーが!
「まあもう選択肢的に、これしか残ってないよね。」
目の前の特級呪霊は、私に攻撃が当たったことに気がついているようで高笑いしてる。
「安心しな、一瞬で逝かせてあげる。」
私の纏う空気が変わったのが、急にビクッと反応した呪霊。
長時間の戦いを避けるには、残された道はただ1つ。
「領域展開____零相雷電」
怪我している状態での領域展開は、体力消費が恐ろしい。
でも短時間で終わらせるには、これしかない。
「術式順転____放」
さっきの特級より強かったのか、領域内に入っただけでは祓われなかったため、術式を発動させる。
呪力なんか、もうとっくに抑えられなくなってるからそれはもう全力で。
その後、領域を解いた私は、膝から崩れ落ちた。
108人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
プスメラ - はちみつさん、渋谷事変編は、曲げ欲しいです。後五条悟を封印しないで欲しいです。お願い出来ますか? (2021年6月20日 20時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - プスメラさん» コメントありがとうございます。はい、五条先生オチで作成中です。ありがとうございます、頑張ります! (2021年1月24日 7時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - はちみつさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?続き頑張って下さい。応援してます。 (2021年1月23日 2時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ミラさん» リクエストありがとうございます!初めてのリクエストでめちゃくちゃ喜んでます(笑)最高です!構想練ります!! (2021年1月13日 23時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
ミラ(プロフ) - はちみつさん» 返信ありがとうございます!楽しみにしてます!リクエストなのですが、五条先生が夢を見て視線の先には、大人夢主ちゃんがいて誰かと幸せそうに笑い合ってる光景を見て悲しく思ってるのが見たいです!(その誰かが五条先生本人ならもっと面白いです)ご検討ください! (2021年1月13日 22時) (レス) id: 23e9cd344d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はちみつ | 作成日時:2021年1月7日 3時