深窓の佳人 [呪術廻戦]

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五条side



五条｢あ、でも、他の男の前で、そんなふうに無防備に寝ちゃダメだからね？｣





頬を撫でていた手で軽くAの頬をつまむ。



そんなことしながらも、自分の頬が緩んでいるのは自覚済み。



だって嬉しいじゃん？



あのAが、僕の前だと無防備でいられるなんて。



出会った時からじゃ考えられないからね。



出会ったのは僕が高専1年、Aが4歳のとき。



さすが善知鳥の血筋と言うだけの呪力があって。



呪力だけでいえば余裕で特級。



まだ未完成だったけど、その時点で技術も人並み以上だった。



総合で、1級くらいの実力はあったんじゃないのかな。



今の五条家は、実質五条悟のワンマンチーム。



僕がいなくなったら呪霊が一斉に暴れ出すんじゃないかって言われてるほど。



まぁ、僕っていう存在のおかげで御三家もなんだかーんだ上手くやってる。



でももし。僕が死んだとしても、Aがいれば呪霊が暴れ出すことは無いだろう。




いや、僕最強だから死なないけどね？




それくらい信頼出来る呪術師。




それが善知鳥A。




でも、誰よりも人の心に敏感で、繊細で、綺麗で、そして脆い。



それは今も変わらない。






五条｢お前の心だけでも、守らせてくんねぇかな。｣






Aの頭を撫でながら声をかける。



せめて夢の中だけでも、穏やかな時間でありますように。



そう願わずにはいられなかった。

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