命の恩人 5 ページ10
ベルモット「1度言い出したら聞かないんだから...。」
ベルモットはそう言いながら、私の傍で待ってくれていた。
街中のカメラをハッキングして私のPCにデータを取り込む。
その中で怪しい動きをしているもの、爆弾のような精密機械を持っている人を割り出していく。
4年前の犯人と同じなら、きっと犯人が使っている爆弾の型は全て同じはず。
なら、爆弾の型さえ分かればそれに絞って捜索できる。
「ベルモット。4年前に使われていた爆弾の型、わかる?」
するとベルモットは調べて直ぐに私に伝えてくれた。
それが公式に出回っている情報なのか、組織から持ってきた情報なのかは知らないけど...。
その情報を元に爆弾の場所を割り出していく。
すると1つヒットするものがあった。
場所は...米花中央病院。
爆弾はこれで間違いない。
あとは、これを置いた犯人の特定だ。
カメラを遡って確認してみる。
しかし、爆弾を置いた犯人と思われる人はシルエットしかわからず、顔が見えなかった。
...とにかく、この爆弾の場所を警察に伝えないと...!
見渡すと、少し離れたところでさっきの女性警察官が電話しているのが見えた。
観覧車を見上げて電話をしているからきっと電話の相手は観覧車に乗り込んだ刑事さん。
私は、私のそばにいた警察官に爆弾の場所を伝える。
「爆弾の場所は米花中央病院です!今すぐそこに爆発物処理班を向かわせてください!」
男1「え...?」
「お願い!早くそこに向かってください!それから観覧車の中にいる警察官にも連絡を!!」
ベルモット「急いで。」
男1「は、はい!!」
最初は不審がっていたその人も、ベルモットのプレッシャーに負け無線で連絡を取ってくれた。
その後、無事に観覧車の警察官にも事情が伝えられ、爆発は起こることなく中に乗っていた警察官は無事に戻ってきた。
爆発物処理班が米花中央病院に向かい、爆弾も解除できたらしかった。
ベルモット「よくやったわね、A。私が言うのもなんだけど...あなたのおかげで大勢の人の命が救われたのよ。」
「...でもその人たちを救ったところで、失った命は戻ってこない。私が見殺しにした命は救った命よりも重いよ。それに...」
私は今も尚、PCをいじりながらベルモットと会話を続けていた。
「肝心の犯人が...犯人の顔が、分からないの...」
いくら画像を解析しても顔が映らない犯人のシルエットを見つめながら、私はベルモットに告げた。
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玲(プロフ) - 一気読みしてしまった、続きが気になりすぎてやばいです!更新待ってます! (5月10日 3時) (レス) @page39 id: 234de6e2ab (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2023年4月27日 17時) (レス) @page39 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 佳奈さん» コメントありがとうございます!没頭して頂けたなんて…嬉しすぎます!!応援してくれている方がいると思うと、もっと頑張れます!これからもよろしくお願いします! (2021年5月13日 12時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます。気づいたら朝でめちゃくちゃ泣いてました…リアルが忙しいと思いますが応援してます、頑張って下さい! (2021年5月13日 8時) (レス) id: 8a6b537f0c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます!!皆様からのコメントが溢れてて心の中は大洪水です!そのお言葉で頑張れます、ありがとうございます!! (2021年5月6日 20時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつ | 作成日時:2020年8月5日 0時