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恋バナ 2 ページ35

「で、そろそろ何があったのか聞かせてくんねーか?」





空を見上げていた快斗が私に顔を向けた。


ここまでしてもらったんだから、言うしかないよね。


でも、全然言葉が出てこなくて、





「…フられた。」





そんな言葉しか出てこなかった。





快斗「さすがの俺でも理解に苦しむんだけど…?」





少しの間があってから少し驚いた顔をして快斗はそう告げた。





「あ、ごめん。色々話が飛んだね。まず言わなきゃなのは…私、あの組織から抜けられたんだ。」



快斗「…だからオメー怪我してんのか。」



「わかる…?」



快斗「俺を誰だと思ってんだよ。上手く隠してっけど服の膨らみ具合とか、かばい具合で大体わかる。」






組織を抜けられた、って言って「よかったじゃん」って言わないあたり、快斗も色々経験しているんだろうな。



無傷で抜けられるわけないって思っているあたりも。






「もう大変だったよ、拳銃で撃たれるわ殴られるわ蹴られるわ。」






あの時を思い出すと、治りかけの傷が痛んだような気がした。






「あと私、いまは世間的には死んだことになってるから。あんまり他の人に私の存在ベラベラ話さないでね。」



快斗「は!?」



「なに、そんなにビックリすること?」





快斗ならこれくらい予想出来てると思ってたけど。





快斗「いや、色々偽装して死んだことにしたんだろーってのはわかるけど。そんな状況で今日の行動かよ?」



「あ。」





確かに、こんな軽装で泣きながら街の中走り回ってるなんて「私はここにいます!」なんて言ってるようなもんだし、組織の人間に見つかっていたりでもしたら…。





快斗「まあ、安心しろ。特に殺気は感じなかったし、つけられてもいなかったからよ。」



「良かった…」




天下の大怪盗に言われると安心感がある。





快斗「次からはせめて帽子くらい被れよな。」



「うん、そうする。」



快斗「それで?そこからどうやってフラれたの話に飛ぶんだ?」




快斗は尚、優しく私に問いかける。




「死んだことになってるわけだから、家に帰る訳にも行かなくて今は工藤邸でお世話になってるの。」




流れそうになった私の涙を攫うように、心地よい風が通り過ぎていった。




「それで、工藤邸で大学院生の男性とシェアハウスって形で住んでるんだけどね…」



快斗「なるほど」



「すきに、なって、しまったと、いうわけです。」






先程の赤井さんの声と表情を思い出して、また胸がズキンと傷んだ。

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(プロフ) - 一気読みしてしまった、続きが気になりすぎてやばいです!更新待ってます! (5月10日 3時) (レス) @page39 id: 234de6e2ab (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2023年4月27日 17時) (レス) @page39 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 佳奈さん» コメントありがとうございます!没頭して頂けたなんて…嬉しすぎます!!応援してくれている方がいると思うと、もっと頑張れます!これからもよろしくお願いします! (2021年5月13日 12時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます。気づいたら朝でめちゃくちゃ泣いてました…リアルが忙しいと思いますが応援してます、頑張って下さい! (2021年5月13日 8時) (レス) id: 8a6b537f0c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます!!皆様からのコメントが溢れてて心の中は大洪水です!そのお言葉で頑張れます、ありがとうございます!! (2021年5月6日 20時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちみつ | 作成日時:2020年8月5日 0時

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