突然の訪問者 2 ページ25
怖い夢を見ることもなく迎えた次の日の朝。
午前8時。
今日は何曜日だっけ。
最近は組織の目もあって学校に行っていなかったから、曜日感覚も鈍ってきている。
学校…どうしよう。
新一くんと同じように休学扱いにしてもらうしかないかな…。
そんなことを呑気に考えながらリビンングへと降りていく。
「おはようございます...あれ、今日はもう昴さんに変装してるんだね。」
昴「えぇ、今日は土曜日。子供たちが遊びに来るかもしれませんからね。」
「そっか…今日、土曜日か。」
昴「さぁ、朝食にしましょうか。怪我の具合は大丈夫ですか?」
「うん、痛みはだいぶ引いてあとは傷口がしっかり治るのを待つだけです。ほら、朝ごはん食べよう!お腹空いた〜!」
昴「えぇ。」
少し嬉しそうな顔してキッチンに向かう昴さん。
…はぁ。ダメダメ。これ以上の感情は、ダメ。
ブンブンと首を振ってから、昴さんの後を追ってキッチンへ向かった。
・
・
・
・
「「ごちそうさまでした」」
2人揃って声を掛けて、片付けのために席を立つ。
「美味しかった〜」
昴「最初にここに来た時より、だいぶ食べられるようになりましたね。」
偉いですね、なんて言って頭を撫でられる。
いや、まっっっって?
なんか、昴(赤井)さん優しくない?
昨日降谷さんたちが帰ってから、いつも以上に私に優しくなってない?
どんな心情の変化?
いや、もともと優しかったけど…というより…甘い?
そう!なんか甘いのよ。
私が意識しすぎなだけ?
昴「どうしました?」
頭を撫でられて少し固まった私を見て不思議そうな顔をする昴さん。
あ、やっぱり無意識か。
ほらね、やっぱり私より大人なの。
嬉しくなったり、一瞬で落ち込んだり、自分でも忙しいなと思う。
「ううん、なんでもない!さっ、片付けしちゃおう!」
昴「えぇ、今日は特に予定もないので、ゆっくり出来そうですね。」
何もすることが無いなんて、なんて平和なんだろう。
最近は、安室さんと赤井さんがバチバチして、私と組織がバチバチしてって、どう考えても平和とは言えない日々だったから。
こんな、なんでもない日がどれだけ幸せなのか身をもって感じる。
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玲(プロフ) - 一気読みしてしまった、続きが気になりすぎてやばいです!更新待ってます! (5月10日 3時) (レス) @page39 id: 234de6e2ab (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2023年4月27日 17時) (レス) @page39 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 佳奈さん» コメントありがとうございます!没頭して頂けたなんて…嬉しすぎます!!応援してくれている方がいると思うと、もっと頑張れます!これからもよろしくお願いします! (2021年5月13日 12時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます。気づいたら朝でめちゃくちゃ泣いてました…リアルが忙しいと思いますが応援してます、頑張って下さい! (2021年5月13日 8時) (レス) id: 8a6b537f0c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます!!皆様からのコメントが溢れてて心の中は大洪水です!そのお言葉で頑張れます、ありがとうございます!! (2021年5月6日 20時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつ | 作成日時:2020年8月5日 0時