赤のFD 3 ページ23
おじさんの言葉に胸がじんわりと温かくなるのが分かった。
何か言うと涙が零れてしまいそうだったから、おじさんを見つめて1度頷いた。
するとおじさんは軽く笑ってから、私の頭をぐしゃっと撫でた。
その手はやっぱりお父さんの手にそっくりで、私の目にいつの間にか溜まっていたらしい涙が一粒零れ落ちた。
その姿を、周りのみんなは温かく見守ってくれていた。
伊達「じゃあ、そろそろ行くか。暗くなってから俺たちといるといろいろとヤバイ事情があるみたいだし。」
伊達さんが空気を入れ替えるために少し明るめの声でそう言ってから、降谷さんと諸伏さんを見つめた。
松田「じゃあ、ゼロの車で送ってもらおーぜ。」
萩原「いいね〜賛成！！」
降谷「バカいうな、お前らが乗るスペースはない。」
鬼塚「外に止まってた車って降谷のだったのか。美和子ちゃんと同じじゃねーか。」
その一言を聞いた瞬間、特に松田さんと萩原さんが目の色を変えた。
松田「美和子って、佐藤のことかよ！？」
鬼塚「ああ、お前ら知ってんのか。お前らがまだ警察学校にいたころに話したことあるだろ。FDの話。」
萩原「教官の先輩刑事の車だったんですよね。」
鬼塚｢その先輩刑事の子供が美和子ちゃんなんだよ。｣
伊達｢立派な刑事になって、その先輩刑事も空の上で喜んでいるでしょうね。｣
萩原｢でも美和子ちゃんのFDって赤だよね。教官が預かってたのって白のFDでしたよね？｣
コナン｢あぁ、それは色々あって白から赤に塗り替えたらしいよ...｣
コナンくんが苦笑いをしながらそう付け足した。
確か、昔車で霧の中を走ってお見舞いに通ってた時期に、車のボディーの色が白だと、見えづらくて事故を起こすかも知れないからって理由で塗り替えたんだっけ。
佐藤刑事がカーブを曲がる時に叫ぶ癖もその時に知ったとか...(アニメ545,546 霧にむせぶ魔女)
萩原さんと松田さんは終始興奮気味で、伊達さんは何だか嬉しそう。
降谷さんは無反応に見えるけど、諸伏さんが横で苦笑いしているから、きっと諸伏さんだけに感じ取れる何かがあるのだろう。
鬼塚｢ほらお前ら、そろそろ行くぞ。｣
鬼塚さんのその一言で、それぞれが帰路についた。
萩原さんと松田さんと諸伏さんは、途中でタクシーを拾うらしくそのまま歩いて帰路につき、降谷さんは、鬼塚さんとコナンくんとおじさんを乗せて工藤邸を後にした。
私と昴さんは、皆を見送ったあと家の中へと戻ったのだった。
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玲(プロフ) - 一気読みしてしまった､続きが気になりすぎてやばいです！更新待ってます！ (5月10日 3時) (
レス) @page39 id: 234de6e2ab (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか？ (2023年4月27日 17時) (レス) @page39 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 佳奈さん» コメントありがとうございます！没頭して頂けたなんて…嬉しすぎます！！応援してくれている方がいると思うと、もっと頑張れます！これからもよろしくお願いします！ (2021年5月13日 12時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます。気づいたら朝でめちゃくちゃ泣いてました…リアルが忙しいと思いますが応援してます、頑張って下さい！ (2021年5月13日 8時) (レス) id: 8a6b537f0c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます！！皆様からのコメントが溢れてて心の中は大洪水です！そのお言葉で頑張れます、ありがとうございます！！ (2021年5月6日 20時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつ | 作成日時：2020年8月5日 0時
