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赤のFD 1 ページ21

「急なお話だったのに、わざわざ来ていただいてありがとうございました。」






私は、皆がギャイギャイ楽しそうに話しているのを見守っていた鬼塚さんに声をかけた。







鬼塚「なぁに、Aの大事な一人娘のお願いを断れるわけがないだろう。」



「あの5人の楽しそうな顔が見られて、本当に良かったです。」



鬼塚「どうしてそんなにあの5人にこだわる?まあ確かに有名な奴らではあったけど...」



「父が楽しそうに話していたんですよ。あの5人のことを。規則は守らないしよく問題を起こすヤツらだけど誰よりも真っ直ぐで警察官に向いてるヤツらだ、って。」






私の話を静かに聞いていてくれている鬼塚さん。






「それに、1歩間違えれば死んでしまっていたかもしれない彼らが、今はなんのしがらみも無く、昔のように楽しんでいてくれているのが本当に嬉しいんです。」



鬼塚「Aちゃん...。」



「大切な人を失う辛さは、もう誰にも味わって欲しくないから...っ」






少し苦しくなって言葉に詰まる。


そんな私を見た鬼塚さんは「そうか」と一言言って私の頭に手を置いて軽く撫でてくれた。


そして私から少し視線をずらした鬼塚さんは少し微笑んでからあの5人の輪の中へ入っていった。






昴「A?大丈夫ですか?」



「うん、大丈夫。なんともないよ。」






私の様子を心配して声をかけてくれた昴さんにそう言って微笑む。


そして直ぐに私たちの視線はあの5人へと移った。






「こんな風にずっと笑っていられればいいね。」



昴「笑えますよ。」



「そうかな...。」



昴「えぇ、私が保証します。」



「昴さんがそう言うなら安心ですね。」






なんの確証もないけど、今の私にはその言葉がとても心強かった。



昴さんがそう言ってくれるなら、きっと大丈夫。



無条件に彼を信頼していた。







「...ねぇ、そろそろ助け舟出した方がいいと思う?」



昴「...そうですね、あんな姿を見れることもないですからもう少しあのままにしておきたい気持ちもありますが。」



「さすがにそろそろ危ないよ...」







一見、和気あいあいと楽しそうに話をしている彼ら。


ただその中でも少しグループが別れていて、ひとつがおじさん、鬼塚さん、伊達さん、諸伏さんの4人。


そして、残りの松田さん、萩原さん、降谷さんは、おじさんの話を聞きながらも完全にコナンくんをロックオンしているのだ。


私たちは尋問を受けている少年を救うべく、輪の中へと歩き出したのだった。

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(プロフ) - 一気読みしてしまった、続きが気になりすぎてやばいです!更新待ってます! (5月10日 3時) (レス) @page39 id: 234de6e2ab (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2023年4月27日 17時) (レス) @page39 id: de2c41cb59 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 佳奈さん» コメントありがとうございます!没頭して頂けたなんて…嬉しすぎます!!応援してくれている方がいると思うと、もっと頑張れます!これからもよろしくお願いします! (2021年5月13日 12時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)
佳奈(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございます。気づいたら朝でめちゃくちゃ泣いてました…リアルが忙しいと思いますが応援してます、頑張って下さい! (2021年5月13日 8時) (レス) id: 8a6b537f0c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ハナさん» コメントありがとうございます!!皆様からのコメントが溢れてて心の中は大洪水です!そのお言葉で頑張れます、ありがとうございます!! (2021年5月6日 20時) (レス) id: 47bbcb1aa7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちみつ | 作成日時:2020年8月5日 0時

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