この思いを君に捧げる 5[名探偵コナン]

再会 3 ページ16

コナン｢ねぇ、ゼロの兄ちゃんが乗ってる車って何かあるの？｣







大体予想はついているんだろうに詳しく知りたいのか、子供らしく伊達さんに尋ねたコナンくん。






伊達｢あぁ、俺たちがまだ警察学校にいた頃にお世話になってた教官がFDに乗ってたんだよ。その車を見て、降谷はあんな派手な車趣味じゃないって言ってたんだけど、実際好きだったんだろうな(笑)｣






素直じゃねーよな、あいつも(笑)って呟いた伊達さん。


でもやっぱりどこか嬉しそう。






コナン｢でも、あの車に乗ってる人って珍しいよね。伊達刑事たちの教官も車が好きな人だったの？｣


伊達｢いや、その教官の殉職した先輩の車らしい。その先輩の娘さんが将来刑事になるまで預かってて欲しいって、その教官が一時的に預かってたみたいだったぜ。｣






その娘さんも今頃刑事になってたりしてな、なんて微笑んだ伊達さん。





萩原｢にしても、FDが珍しい車だなんてよく知ってたな。えっと、君名前は？｣


コナン｢ぼ、僕は江戸川コナン！車好きだから知ってたんだよ！！あの車、カッコイイから！｣


松田｢江戸川コナンねぇ、なかなか粋な名前じゃねぇか坊主。｣


コナン｢そ、そうなのかなぁ？僕子供だからよく分かんなーい！｣





早速尋問じみたものを受けているコナンくん。


萩原さん、ああ見えてずば抜けて観察力鋭いからバレるのも時間の問題かな。


でもこの3人、今までコナンくんと事件で会ったことなかったんだ...。





伊達｢おい、コナンって佐藤とか高木がよく話してる奴じゃないか？ほら、毛利探偵と一緒にくっついてきていつも事件の手がかりになるような事に気がつくっていう...｣


松田｢あ？そんな奴の話してたか？｣


萩原｢ちょっとじんぺーちゃん、ちゃんと美和子ちゃんの話聞こうよ、教育してもらってるんでしょ？｣


松田｢んなの知らねーよ。そもそもあいつ年下だし。｣


萩原｢そんなこと言わないの。刑事としては先輩なんだから。｣


松田｢納得いかねぇ。｣


萩原｢でもさ、コナンくんのことは前々から気になってはいたんだよねぇ。中々会わないから、俺の中で都市伝説化しそうな勢いだったよ。これからよろしくね？｣





スマイルの中にある若干の圧。


その圧にコナンくんも気がついているようで...





コナン｢な、なんで僕の事が気になるの？小五郎のおじさんの方が僕よりもずっと凄いんだよ！！｣






と、子供感満載で受け答える。


完全にロックオンされたな、これは。

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