この思いを君に捧げる 5[名探偵コナン]

試み 2 ページ2

数日後。


新出先生にもお世話になりながら無事に熱は平熱まで戻った私。


と言っても、銃で撃たれたことによる痛みは完全には消えていないし体力も落ちてるから元通り、とまではいかないけど。


こんな状況じゃ学校にも行けないから、まだ学校はお休みしている。


また、組織の中で私は死んだことになってるから、前まで住んでたマンションにも戻れず工藤邸にお世話になっている。


そして今日は、赤井さんに協力願を出した例の件の実行日。


色々と準備も大変だったんだから。








赤井｢しかし、Aの情報収集能力には驚かされたよ。｣



｢今の世の中、手に入らない情報なんてほぼ無いに等しいんだから。っていっても組織の情報はガードが固すぎて私でも破れないんだけど。｣



赤井｢いや素晴らしいさ。アドレスの情報を集め、警視庁のパソコンにまで入り込んだんだからな。｣



コナン｢ねぇ、それ犯罪だよね？｣



｢大丈夫！バレないようにやったからさ！｣



赤井｢スピードも緻密さも流石だった。FBIに欲しいくらいだ。｣






そう。何故かこの計画をコナンくんに伝えたら｢僕もその日いくー！｣と言い出したのでここにいるのである。


今日は平日だよ？君は学校だろう。


たしかに、気になる気持ちはわかるけど。


OKしちゃう赤井さんも赤井さんよ。






コナン｢でもやっぱりそれって犯罪...｣





ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ


コナンくんが警視庁のパソコンに入り込んだことについて問い詰めようとした所でタイミング良くチャイムがなった。





｢お！きた！｣



赤井｢最初は...諸伏君のようだ。｣





赤井さんはそう言うとチョカーの電源を入れて玄関に向かった。


そう。本日は、何を隠そう警察学校組のプチ同窓会。


あの5人をここに招待しているのである。


原作じゃ皆で集まるところは見られなかったから是非5人揃っているところを見たいと思ってね。


それに皆警察官として命の危険と隣合わせの毎日。


いつ会えなくなってしまうか分からないから、せめて今日だけでもあの時みたいに笑って欲しいんだ。


すると部屋の扉が開いて、諸伏さんと昴さんに扮した赤井さんが部屋に入ってきた。






諸伏｢お邪魔します。Aちゃん、熱下がって良かったね！｣



｢はい、お陰様で。｣



諸伏｢それにしても、よく俺たちの関係を知ってたよね。｣



｢父から皆さんのこと(警察学校の問題児の話)はよく聞かされていましたし...(笑)調べたら直ぐに分かりました。｣



諸伏｢さすが、Aさんと舞花さんの娘さんだな。｣

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