SMAP&あなた (ページ22)

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痛いページ22

Aside

無事に退院。
今日は、オフだから明日に備えてリハーサル。

木村「じゃ、俺は仕事行くわ。」

『うん、色々ありがとう。』

木村「気をつけろよ？」

私の頭にキスすると格好よく消えていった。
多分、希美が外で待ってるはず。

あ、いた。

『お待たせ！いこー』

希美「もー、元気そうで何より。変な心配かけないでよねw」

『ごめんごめんw』

実は言うと、まだ結構痛い。拓哉にはこれ以上心配かけたくないし、希美にも申し訳なくて言えない。無言のまま、テレビ局へと向かう。

希美「じゃ、希美は車とめてくる。」

『わかった。』

そのまま、車を走らせた。

？「Aー！」

この声は。

中居「これから仕事？」
やっぱり、中居くん。

『ううん、明日に備えてリハーサル。』

中居「そっか、じゃ時間あるな。ちょっと付き合ってくんね？」

『いいけど。』

希美にメールを打って中居くんと歩き出す。
その光景はなんだかぎこちなくて、まるで青春ドラマのワンシーンのような沈黙に包まれていた。黙って付いて行くと中居くんの楽屋に付いた。

中居「テキトーに座って。」

ソファーに腰掛ける。

『話って？』

中居「昨日の事。話しても平気か？」

わざわざ聞くところが中居くんらしい。拓哉だったらすぐ言ってるだろうなw

中居「Aを襲った男。あいつは脅迫メールを送った奴の手下。そいつとは昔からの知り合いでやらされたって言ってた。あとは警察に連れて行こうと思ったんだけど、逃げられた。」

『逃げられた！？』

中居「でも、もうあいつは襲ってこない。顔見られてるし、俺らも警戒してるし。」

『そっか。』

でも黒幕、誰なんだろう。

中居「で、怪我は？」

『うん、だいぶ良くなった。』

中居くんにじっと見つめられる。

中居「……………嘘だな。」

バレた。

中居「お前は。我慢すんな、強がんな。俺らで守るから。今一番辛いのはAなんだから。いつでも頼れ、弱音吐け。」

『まだ、痛い。めっちゃ痛い。昨日より痛くなってる。ほんとは立ってるだけで辛い。』

中居「A…。木村には、言ったの？」

『言えないよ、昨日も遅くまでついていてくれてたし。』

中居「そっか。」

『もう、私助けられてばっかり…。』

その瞬間、温かいものが私を包み込んだ。