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そっと医務室に入ってきたのは、なんとも言えない表情をした夜蛾君。
「そうだな。お前が起きている姿を見たのは1ヶ月ぶりだ。」
『なんなら作品としての登場が久々じゃないか。』
「唐突なメタ発言はやめろ。」
ごめんて。
そんなしょげないでよ。
作者もそんなつもりじゃなかったはずだよ。
多分。
『予定が大分、早まってしまったよ。』
「やはり、そうなのか…。」
『うん。もって1年と言った所かな。』
「…。アイツらに、黙ってるつもりか。」
『…どうすればいいんだろうね。怒るだろうなぁ、皆。』
悲しんでくれるかな。
泣いてくれるかな。
それとも、あっさりしてるのかな…。
「…もう、どうしようもないのか。」
『うん。こればかりはね。
あれ?君もしかして悲しんでくれる?』
「…お前。忘れてないか。
私…、いや、俺が一度、お前に求婚した事を。」
『、ハハ、うん。覚えてるよ。若気の至りというやつだね。そろそろ目が覚めた頃かな?』
「お前はそうやって、いつもはぐらかすんだな。
…仕方ないとは思うが。お前は、誰の想いも受け入れる事が出来ないのだからな。」
『…。』
何で、今そんな話をするのかな。
やめてほしいよね。
これじゃ、私だけが悪者だよ…。
いや、間違ってないのか。
中途半端に人と関わるからこうなる。
でも、君が本気だったなんて。
今でも、そうだなんて。
知らなかったよ…。
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作者名:みゆ | 作成日時:2022年5月18日 19時