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20-22 ページ34

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「…まぁ、無理なもんは無理か。


ならよ、俺は連れて行けなくてもいい。代わりに、俺の子を連れて行ってくれねぇか。」



『…え?君の子供?…いたっけ?』






「ハハ。違ぇよ。お前と、俺の子供。」





『…君と、私の、?…え!?いやちょっと待って!い、一旦落ち着こう!!ね!』






彼は不気味な表情で薄ら笑った。


そして手馴れたように、私の服を捲し上げようと手をかける。



あぁ、やっと意味がわかったよ。土方君。


原田君に私の存在を隠そうとした理由が。




「悪ぃな。無理矢理は趣味じゃねぇけど、四の五の言ってられねぇからさ。」



『原田君!駄目だから…!それも歪みの要因になってしまうんだよ!』



「なら!!

俺はどうすればいいんだよ…。


なぁ、A。




好きなんだよ…。お前が。


俺の子を作るのは嫌なのか?俺が、嫌いなのか?」



『っ、…。好き、だよ。けど、君の想いに答えられないんだよ…。分かるでしょう?』



「分かんねぇよ…。お前は特殊過ぎる。思考も、言動も。俺とは何もかもが違う。


…だからこそ、惹かれちまうんだよ。


それは俺に限った事じゃねぇけど…。」




原田君の好きは、そういう好き、だったんだ。


気付かなかった。


いや、どうだろう。


心の奥底では、知っていたのかもしれない。


けどもう、それは200年前の出来事でしかなくて。


分かっていた所で、私は応えられなかった。



だから、無意識に気付かないふりをしていたのかもしれない。



…最低な女で、ごめんね。



私は誰とも、そうなれないんだよ…。





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設定タグ:呪術廻戦 , さしす組 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:みゆ | 作成日時:2022年5月18日 19時

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