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『そっか、うん。とてもいい婚約者様だよ。ありがとう五条君。』
呪術師は万年人手不足だというこのご時世で私なんかの為にそこまでする事ないのにさ。
甘々な婚約者様だよ。
…一応もう一度言っておくけど偽装なんだよ?
五条君、演技に気合い入りすぎだよね。
どんだけ縁談嫌なんだい君は。
「という訳で、ついでと言ってはなんだけど君との特訓も今後なしになったから。」
『あ、うん。それは大変喜ばしいかな。』
「は?」
『いやだって君容赦ないんだもん!毎度毎度熱くなって特級呪霊大量に出すから面倒なんだよ!』
「面倒…。そうか、そんな事思ってたわけ。何のために協力してもらってると思ってるんだろうねぇ?この際とことん教え、」
「夏油。あんた面倒くさいことなってるから落ち着け。」
「硝子まで面倒って…。悟、私そんなめんどくさい男かな?」
「え、自分で気付いてねーの?ウケる。」
「…ハハ。表出ようか悟。」
「面倒くせー寂しんぼだな。」
ボロカスに言われてやんの。
ビキビキと青筋を立てて黒いオーラを放つ夏油君を目尻に、私は素知らぬ顔で顔を逸らした。
あ、呪霊君が身体から半分出てきてる。
きょわい。
それより今日から一級かぁ。
果てさて、これからどうなるのかな。
問題は、山積みだよ。
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作者名:みゆ | 作成日時:2022年5月18日 19時