失礼します ページ14
宇髄「花町までの道のりの途中に藤の家がある。準備しなきゃいけねえ。…来い。」
すると宇髄さんは軽くすぅっと息を吸って私を抱えてダッシュした。
『いやいや?!ちょ?!炭治郎たちまだあっちですよ?!早すぎまs』
宇髄「ちょっと腹たった」
『いやまさかさっきので……はあ、あなた…』
宇髄「まあお前は俺の“嫁”だからな」
『やっぱ根に持ってるじゃないですか』
そうして藤の家に着き、あとから炭治郎たちが追いついてくると宇髄さんはどすっと座り横目で炭治郎たちを見て話した。
宇髄「遊郭に潜入したらまず俺の嫁を探せ。俺も鬼の情報を探る。」
善逸「…は?あんた嫁…Aちゃんじゃ…」
宇髄「あ?あいつは4人目で嫁は他に3人いる」
すると善逸はふるふると震えだし血管が浮きでて怒りに燃えていた。
善逸「Aちゃんだけじゃなく3人?!嫁…3?!テメッ…テメェ!!なんでそんなにいるんだよふざk」
宇髄「…」
善逸「オゴエッ!!」
宇髄さんはどかっと善逸さんのお腹をパンチした。
『ちょっ…ああッ大丈夫善逸s…』
宇髄「お前は出るな、あいつ甘えるだろ」
いやそうかもしれないけど。あんたがやったのよあれ。必死に目で訴えていると宇髄さんは今まで届いた手紙をどさっと出した。
炭治郎「あの…来る時極力目立たないようにって手紙に書いてあるんですけどこれは…」
宇髄「そりゃまあ変装よ。不本意だが地味にな。…3人は優秀なくの一で俺が客として潜入した時鬼の尻尾はつかめなかった。だからそれより内側に入ってもらいたい。」
『(優秀なのに…きっとやばい鬼がいるんじゃないだろうか…)』
宇髄「怪しい店は3つ。ときと屋の 須磨 荻本屋の まきを 京極屋の 雛鶴 だ」
伊之助「嫁もう死んでんじゃね?」
うっわこの人いいやがったと思ったのも束の間、伊之助は善逸と同じようにお腹をパンチされていた。…馬鹿だ。
隣で炭治郎が正座しながら震えていると藤の家の方からご入用の物と受け取った。
『え、あのそれって…』
宇髄「お前、化粧知ってるか?」
『いえ、生涯ありのままです。』
宇髄「それでお前その顔は派手すぎだろ。」
『…?あざす?てかまさか化粧?!』
宇髄「あたりめえだろ。お前はともかくあいつら連れてくならちょっとばかししねえと…まあ全員化粧すんならお前もせっかくだからどうよ?」
ニヤッと笑う宇髄さんに不信感を抱きながらも
『じゃ…お願いします』
顔をずいっと近づけた。すると。
ちゅ。
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作者名:もちゃ | 作成日時:2020年5月1日 17時