あせり。 ページ3
・
「ねえっ、起きてよっ………！！Aってば………！！」
「＿＿＿＿＿っ、救急車！！！」
オレが思わず叫ぶと、その声で冷静になったのか、桐原さんはすぐさま119番通報をした。
「Aちゃんっ……………！！」
＿＿＿
救急隊員の人達と桐原さんと下に降りるとちょうど救急車が止まって、周囲は「誰か倒れたのか」と人が少し集まっていた。
「七瀬くん、これじゃあ」
「オレはマネージャーの車で行くから、桐原さんがAちゃんについていて」
「分かったわ」
「陸さん！さっき、桜坂さんが担架に乗せられているのが見えて…………」
「大丈夫。Aちゃんのお友達がついていってくれるから。マネージャー、オレも病院に行っていい？」
「もちろんです！」
「っ、ごめん、陸」
「三月。オレじゃなくて、Aちゃんに謝ろう？」
「………ああ」
「俺も謝る。様子を見ようって言ったの、俺だしな」
「大和さん…」
気まずい雰囲気に包まれた車は、Aちゃんの運ばれた病院へと到着した。
受付の人に案内してもらって病室へ着くと、既に桐原さんは椅子に座ってAちゃんの手をぎゅっと握っていた。
「桐原さん、付き添いありがとう」
「あ、七瀬くん、…………と、二階堂大和さんに和泉三月さんと、」
「IDOLiSH7のマネージャーだよ」
「は、初めまして、小鳥遊紡と申します」
「桐原彩夏です。Aの友人です。
……………七瀬くん、A、過度のストレス、栄養失調、不眠症…………とにかくかなり精神にきていたみたい……」
「………そっか。…………ごめんね、………」
そうしてもう片方のAちゃんの手を握る。
その手は酷く冷たかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 196人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「アイドリッシュセブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沖司美夜(プロフ) - 月兎さん» ありがとうございます。更新頑張ります！ (2018年12月26日 11時) (
レス) id: bf4ebf6ea6 (このIDを非表示/違反報告)
月兎 - 続編おめでとうございます。タイトル名が採用されて嬉しいです。更新頑張ってくださいね。楽しみにしています。 (2018年12月12日 16時) (レス) id: 77e594bc29 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美夜 | 作成日時：2018年11月11日 21時
