ちょっと待て。【アイナナ】

心配な兄 ページ14

「だから、ボクは何度も言ったでしょう……………」





ただいま説教中です。……私がされてる方。


うっ………そろそろ足が痺れてきた…………。





「ちょっと、聞いてるの、海美？」



『ひっ、怖いよ、天にぃ…………』





ホントに小学生なのこの子は！！！


普通に怖い！！！小学五年生とは思えない！！！


あっ、いたっ、痺れた………。





「………ボクは、心配だったんだよ。


どうしてかぐらい、分かるでしょ」



『…………うん』



「海美、天にぃ、すっごく心配してたよ。


海美が帰ってこなかったら、天にぃもオレも、お父さんもお母さんも心配だよ？」




『…………うん』





ああ、心配させてしまったんだな。


ただえさえ陸にぃが病気がちで、それに加え私が居なくなる……………。


きっと、天にぃは大切な弟妹が居なくなることが怖いんだ。





「………海美」



『うん？』



「やっぱり、一緒に帰ればよかった。ごめんね、海美」



『ううん』



「オレもぎゅーってする！」



「おいで、陸」



『えへへ、…………あったかいね』



「今日は3人で寝ようね！」



「うん」





お説教モードの天にぃは怖かったけど、やっぱり天にぃはすごく優しいんだなって改めて思った。うん、好き。



そのせいか、天にぃは以前より過保護ぎみになったような、なってないような。

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