て ページ13
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「まあまあ、みんな落ち着きぃや」
「これって、川端さんの筆跡ですよね...?」
「あ、ああ...俺の記憶の限りだとそうだが...」
「『しゃちょーと同僚たちへ』って書いてあるように僕の目に見えるんですけど...」
「奇遇だな、敦、俺の目にもそう写って見える」
「え、ええええ!?!? な、なんで川端さんから...!?」
「...疲れているんだろうか...」
「幻覚やないでー国木田! それに中島もなぁ」
「やぁっと私のこと認識してくれてよかったわぁ」
「後はあれ読んでもらえればええし、私はゆっくりしとこかなぁ」
「...あぁやっと川端は気付いたんだ」
「え、何がですか?? 乱歩さん」
「いやあいつの異能力的にまだ存在は残ってるんだろうなぁ、いつ干渉してくるかなってね...気づくの案外遅かったけど」
「ちょ、ごめんて江戸川!! 私頭あんま良くないねん、あ、ちゃんと手紙とってくれた良かったわぁ」
「『最近白髪増えてきとるなぁ』...はぁ、なんでまたこうもくだらないことを...」
「ごめんやん江戸川、書くことなかったんや」
「『失恋なら話は聞くで』...私、失恋してない、興味もない」
「まじかいな、ならなんで髪そんなバッサリいったん?」
「『カツ丼食べて大きくなるんやで』...え、あれって川端さんだったんですか!?」
「私じゃなきゃ誰がやるねん」
「『あんまカリカリするもんじゃないで』...はあ」
「ため息だけつかんでくれる?」
「『○×カフェの店員めっさ美人やったで』...本当ですか、今からでも心中の申し込みに」
「おんおん、隠れ家営んでそうやったわ」
「『ごめん、とくにいうことないわ』...えええっ!? これ絶対眠くなったじゃないですかぁ」
「徹夜やったんや、堪忍な」
「『大人になったんやなぁ』...え僕なんかしてましたか??」
「こっちもこっちで色々あったんよ、中島」
「『隠れ家一緒に営もうや』...妾にゃ無理かねェ」
「与謝野の見た目なら大繁盛間違いなしやのに」
「『月見酒でも今度飲まんか』...」
「せめて何か言ってくれや、悲しいねん」
「あーみんなほんまに私の声は聞こえてないねんなぁ」
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メロンパンもどき(プロフ) - ハッッッ!!!泣いた…川端さん…切ないよぉぉ!!!泣いた。神作品をありがとうございます!!! (9月18日 21時) (レス) id: c90bc45125 (このIDを非表示/違反報告)
コロッk - ヤバイです泣けます。本当にありがとうございます。 (5月14日 1時) (レス) @page18 id: da276811c6 (このIDを非表示/違反報告)
三斗(プロフ) - もう最高……語彙力死んでるので一言だけ……。この話作ってくれてありがとうございました。 (5月14日 0時) (レス) id: 711d636919 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:宮月うみの | 作成日時:2023年5月6日 19時