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File.393 ページ15

Aside

そう言えば、前に一人暮らしをしている秀吉にもお母さんが同じ様なメールを送っていたと真純から聞いているしね
おば様の事を聞くと小学校での生活はすっかり慣れてしまったらしく、小学校で起きた事件を次々に解決してしまう事がきっかけでクラスのみんなから信頼され、少年探偵団とも仲良くしているらしい

よかった...あの子達と仲良くならないと話にならないからね
ちなみにおば様は少年探偵団に事件遭遇時や死体発見時の的確な対応の仕方を教えたみたい(苦笑
まあ、そこはおば様らしいけどね...
たぶん、少年探偵団は原作と違っておば様の指示を無視して勝手な行動を取っては危険な目に遭ったり、無実の人物を疑って迷惑をかけてしまう事はないだろう

『そろそろ萩原君達が戻ってくる時間かしら...?』

私は時計を見ながら物静かに呟いた後、再び志保からのメールと写真を見つめる
写真を見つめながら数分後に喫煙所から萩原君と松田君が戻ってきたみたいだ
ちなみに二人揃ってタバコを吸っている

「お姉さん、メール見てたのか?」

『えぇ、志保からのメールを読んでたの。志保はすっかり高校生活に馴染んでいて、真純と蘭ちゃん、それに園子ちゃんと一緒にお茶会をしたり、女子会を開いたりするんですって。ほら、この写真が証拠よ』

松田君がタバコを吸いながら、私がメールを見ている事に気づいたらしく問いかけてきた
メールで送られた写真を松田君と萩原君を見せながらこう答える

「志保ちゃん、真純ちゃん達と一緒だと笑ったりする事が多いんだね」

「そもそも志保は真純と違って俺達の様な親しい人の前以外では滅多に笑ったりしないからな」

萩原君達がそう思うのも無理はない話だ
志保は私達家族や親戚の真純達、萩原君達の様な親しい人の前以外では滅多に笑わない
そもそも志保はおば様みたいにミステリアスな雰囲気を醸し出しているから、近寄りがたいと思われているのだろうね

『あっ、そうそう!話を変えて申し訳ないけど、二人は今の志保の顔立ちを見て誰に似ていると思う?』

「そりゃ、もちろん...」

「「メアリーさんかな?/だろ」」

私はメールで送られた写真を松田君と萩原君を見せながら問いかけると二人揃っておば様に似てると答えた
まあ、この答えは予想通りだけどね

『どこら辺がおば様に似てると思ったの?』

「顔立ちもそうだが、志保の雰囲気がメアリーさんに似ていると思ったからな」

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2021年3月31日 16時

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