【名探偵コナン】宮野家長女PART21 (ページ34)

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Aside

ショッピングモールのパーキングに入り、何処か空いている所を探していると見覚えのある車が目に入った
あの車は確か...映画通りならベルモットが乗っていた車だわ
もし映画通りならベルモットの車で間違いないけど別人の可能性もある為、その近くに愛車を停める事に決めた
ちなみに萩原君と松田君は私とは別の場所に停めた様子

「お姉さん、さっさと行こうぜ。目暮警部達も何処かで待ってるはずだからな」

「そうそう！俺達は一般人のフリをして被疑者とその恋人を監視する役目があるからね」

『フッ...そうね。行きましょ？』

萩原君と松田君を連れてショッピングモールの中へ入る
周囲を見渡すとショッピングモールは8階まで吹き抜けになっていて吹き抜けの周囲には店舗フロアが重なり、中央にはエスカレーターが設置されていた
大勢の人が行き交う中、6階の従業員用のドアから目暮警部達が出てきた事はメガネで確認済み
さて...リサさんはきっと映画通りならあそこにいるはず

「Aお姉さん、あそこ」

『いた...！』

萩原君が気づいた様子で指を指した方を見るとエスカレーター口の近くに立っているリサさんがおり、リサさんは手すり越しに1階の正面入口を見下ろしている

「あの様子だと深瀬を待ってるみてぇだな」

『えぇ。私達が入った所から来るでしょうね...』

再びメガネで確認すると目暮警部がみんなに指示を出している様子でみんなはそれぞれの持場に移動しているのが確認できた
なるほど...持ち場も映画通りに進んでるわね
5階フロアには美和子ちゃんと高木君に伊達君、6階フロアにはリサさんを挟んで大和さんと上原さんに諸伏さん、山村さんと千葉君、そして7階フロアには目暮警部と白鳥君がついている

「とりあえず俺達は4階フロアに行こう。逃げられる事も想定しておかなきゃ！ねっ？陣平ちゃん」

「そうだな。どっかの誰かさんがヘマしそうな気がしてならねえからよ」

『...(苦笑』

萩原君と松田君はニヤリと笑いながら口々にそう言っているのが聞こえてきた為、思わず苦笑いを浮かべてしまった
この子達はさり気なく山村さんがヘマする事を予想しているみたいだ
まあ、あながち間違ってはないけどね(笑

ふと8階フロアに目を向けると新一君が手すり越しに目暮警部達を見下ろし、私達が監視しているリサさんに目を向けている事に気づいた
どうやら新一君も目暮警部達がここへ来た事に不審に思って様子を見に来たのね...
見た限りだと一人で来た事が分かる