【名探偵コナン】宮野家長女PART21 (ページ25)

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諸伏side

宮野家を出て数分後に車を警視庁の近くに停めつつ周囲を見渡すも不審な人物は見当たらなかった
周囲にはいないと思いつつも何処かに奴等がいるはずだから油断しないでおこう
警戒心を強めながら周囲を見渡していた時...

「っ!?あの車は...！」

誰にも見られない様にする為なのか反対車線の道路脇に止まったジンの愛車・黒のポルシェ356Aが停まっていた
こんな昼間から警視庁の近くに止めているとは...まるでツインタワービル爆破事件の時と同じだな
しばらく様子を見つつ携帯で見られない様に写真を撮ると黒のポルシェに近づく人物を見つけた
メガネの若手刑事...Aお姉さんの言ってた人物に間違い！
そのメガネの若手刑事は周囲を気にする事なく黒のポルシェに乗り込んだ為、その姿を撮る事ができた

「何故だ...何故奴等が捜査会議に...っ！まさか!?」

広域連続殺人事件の被害者の中に岡倉政明が組織の工作員だとメアリーさんが言ってたからもしその岡倉さんが組織に関する何かを持っていたとしたら...その事実を把握した組織は間違いなく岡倉さんを殺害するだろう
だが組織が殺害する前に何者かに岡倉さんは殺害されてしまい、岡倉さんが所持していた物を犯人が持ち歩いていると考えれば組織の矛先はその犯人に向けられる

「まずいな...これはゼロにも知らせなくては！」

岡倉さんを殺害した犯人は間違いなく組織に狙われる事は明らかだし、また被害者が出てしまう恐れがある
俺はすぐにゼロにAお姉さんから教えられた情報などをメールに送った
だけど岡倉さんの所持していた物が何なのかはまだ分からない
一刻も早く岡倉さんが所持していた物を組織に奪われる前に俺達が回収しなくては...！

その夜、厚司先生とエレーナ先生は急患で宮野家には戻って来ておらず、志保と真純も就寝時間に入っている中で俺はAお姉さんを呼んだ
Aお姉さんによると明美には既に事情を話しているらしく気を付ける様に言われた為、明美も奴等に狙われなければいいなと思ってしまったほどだ
そして...Aお姉さんは警視庁での出来事を話してくれた

「何!?捜査会議に潜入!?」

『ちょっと諸伏君!!静かにして！』

「あっ！ごめん...」

俺は思わず大声で叫んでしまった事でAお姉さんに注意されてしまい、少し落ち込んだ
ヤベ...俺とした事がつい大声で叫んでしまった...
慌てて両手で口を塞ぎ、チラッとドアを振り返るもメアリーさんは来ていなかった事が幸いだったな