【名探偵コナン】宮野家長女PART19 (ページ8)

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Aside

「確かに...吉兄はいつもだらしない格好だけど対局の日や由美さんとのデートの時はいつも身だしなみを整えていたよな」

「真純...(苦笑」

「まあ、確かに秀吉兄さんはいつも寝癖に無精髭、丸メガネにジャージの風貌が多いわね」

私の言葉に真純がいつもの格好の秀吉の事を思い浮かべたらしく悪気がないのは明らかだがさり気なく毒を吐いており、明美は苦笑いを浮かべており、志保は何処か納得した様な表情でそう言っていた
まあ、真純の言う事は間違いではないし、対局時はマナーとして正装はするけど寝癖が直っていない事もあるから、少しツメが甘いけど(苦笑

「それより引っかかるのは荒らされたまま放置されたこの部屋だ。仮に奴等の仕業ならこんな事はあり得ない。何事もなかったかの様に立ち去るのが奴等のやり方だ」

『確かに...実際、殺害された資産家の部屋はそうだったみたいね。しかも洗面所の蛇口の水も出しっ放しだったって書いてあるわ』

おば様は荒らされたまま放置された部屋を見て仮にこれが組織の仕業ならこんな事はあり得ない事と何事もなかったかの様に立ち去るのが奴等のやり方だと言っていた
組織に潜入捜査をしていた事のあるおば様は組織のやり方を知っている為、荒らされたまま放置された部屋に違和感を抱いているのは明らかね

「それより...どうして彼が抵抗したなんて分かったの？」

『羽田さんの腕に数か所、殴られたり蹴られたりしたのを防いだ防御創が残ってたらしいわ。しかも彼の手にくっきり付いてたみたいだし、しかも部屋に備え付けられていた小さなハサミを握り締めてた跡があるもの』

資料を見終えた後、明美の方を見ながら羽田さんの腕に数か所、殴られたり蹴られたりしたのを防いだ防御創が残っていたと答えつつ彼の手にくっきり付いてた事や部屋に備え付けられていた小さなハサミを握り締めてた跡がある事も伝えた
この事件は未だに未解決のままである為、真相を知るには危険なリスクを伴う
その理由は組織が絡んでいる可能性が非常に高いし、迂闊に入り込んだら間違いなく死の制裁が待っているだろう
彼等が最も恐れているのが情報漏洩だから何処かで漏れてしまった場合、口封じする為に暗躍するしね

「なあ、A姉。17年前の事件の資料があるのなら、54年前の事件の資料も残ってたりするのか？」

『そうね...17年前の事件は未だに未解決事件だから54年前の事件も同じ様に未解決事件に当たるから資料が残っている可能性があるわ』