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File.878 ページ44

Aside

「貴女方は本庁の刑事さんでしたか。自分は千葉県警の刑事で寺林 省二と言います」

寺林さんは私達が警察官だと知って懐から警察手帳を取り出して所属先と名前を名乗ってくれた
私達の後ろに隠れていた蘭ちゃんが「千葉県警の刑事さんがどうしてこの伊豆に?」と不思議がっている
まあ、不思議がるのも無理はないわね...

『確かにそうね。貴方の服装を見た限りだと休暇とかではなさそうだし』

「実は...ちょっとある容疑者を追っていましてね」

「容疑者...?」

寺林さんの服装を見ながら物静かな声でそう言うと寺林さんは道脇さんを追っていた事を教えてくれた為、蘭ちゃんは誰の事か分からず首を傾げている
まあ、普通の人なら分からないのも無理はないわね...

「蘭、夏になるとサンダルを履いたりするわよね?」

「え、えぇ...そうですけど」

「じゃあ蘭君、もしサンダルを履く時に靴下を履いたりとかするのか?」

「ううん。履かないわ」

志保がフッと笑いながら夏になるとサンダルを履いたりするかと言う問いかけに蘭ちゃんは戸惑いながらも答えた後、真純が目を閉じながら志保と同じ様にフッと笑いつつサンダルを履く時に靴下を履いたりとかするのかとの問いかけに蘭ちゃんは首を横に振りながらも履かないと答えた

「サンダルを履く際、靴下を履くなんてどう考えてもおかしい格好だと思うがな」

「っ!?(ヤバい...みんなの言う事が本当なら園子が危ない!!)」

おば様の発言に新一君の顔色が真っ青になっていた為、どうやら新一君も園子ちゃんを殺そうとした真犯人が道脇さんである事に気づいたみたいだ
その後、私達は園子ちゃんを捜すべく寺林さんを連れて林の中を走る
蘭ちゃんの言う通り、この林はかえって道脇さんにとって都合のいい場所だから園子ちゃんを見つけるのもなかなか難しいと思う

「それより本当なんですか!?園子が昨夜、噛み付いたのは二の腕じゃなくてふくらはぎと言うのは」

『えぇ!暗闇の中だから間違えてしまうのも無理はないわ。まあ、それは歯型の証拠があるとして...道脇さんが園子ちゃんの撮った写真を隠滅しようとした理由は分かるわよね?』

「そうか!園子君に写真を撮られたと思ったのは電車のパンタグラフが発する光の所為でそれをカメラのフラッシュだと思ったのか!」

「つまり犯行時に背後からパンタグラフが発する光を浴び、その直後に林の傍をカメラを持って通る園子を見て被害者と一緒にいる所を見られたと勘違いしたって訳ね」

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2022年2月23日 13時

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