【名探偵コナン】宮野家長女PART19 (ページ36)

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Aside

「何!?」

「園子、起きて！園子！」

おば様の声に後から飛び乗った新一君もそれに驚き、蘭ちゃんは車の窓を叩きながら園子ちゃんを起こそうとするも園子ちゃんは起きる気配はなかった
蘭ちゃんは肘で車の窓を破ろうとするも走っている所為か力が入らないと言っていたのを聞き、私は原作で蘭ちゃんがやっていた行動をしようと決め、チラッと見ると崖との距離も残りわずか
......もう時間がないわね

『蘭ちゃん！荷物を持ってて！それと二人共、車から離れて!!』

「えっ？あっ、はい！」

とりあえず蘭ちゃんに私の荷物を託し、おば様と新一君に離れる様に伝えつつ車の屋根に付いている取っ手部に手を掴みつつ勢いよく飛び上がる
蘭ちゃん達が驚いている中、私は原作の蘭ちゃんがやっていた行動と同じ様に飛び膝蹴りで窓を破壊するとようやく園子ちゃんが目を覚ました様子でその間に車のロックを解除し、ドアを開けた

『園子ちゃん！私に掴まって！』

「えっ？」

荷物を持ったまま走っていた蘭ちゃん達は私の指示でその場に止まり、その隙におば様と新一君が飛び降り、私は園子ちゃんを抱えたまま飛び降りた
車は崖下に転落し、爆発した影響で黒煙を上げている

『ハァ...ハァ...園子ちゃんが無事でよかったわ...』

その後、道脇さん達が私達の方へ駆け付け、大丈夫かと声をかけられた
私は息を切らしながらも大丈夫だと声をかけると道脇さんは安堵するも京極君がどうしてサイドブレーキをかけなかったのかと問いかけるも道脇さんはサイドブレーキはかけたと答えていた時...

「誰かがサイドブレーキを下ろしたんだ。ロック開けの道具で車の鍵をこじ開けてね。園子姉ちゃんの命を狙う何者かが」

新一君の言葉に道脇さんと京極君が驚いている中、私は転落した車の方を見つめつつ未だに震えている園子ちゃんを放っておけず、強く抱きしめる
そりゃそうよね...普通の高校生が命を狙われるなんて夢にも思わないし、怖くて当たり前だ
その後、明美達が警察に通報してくれたおかげですぐに駆け付けてくれた

「なるほど...園子さんが車の中で寝ている間に誰かが車の鍵をこじ開け、サイドブレーキを解除したと...そして緩やかな坂道から崖下に車を転落させたと言う訳か」

私達から事件の詳細を聞いた横溝さんは納得しつつ車が落ちた崖の方を見ている
その後、別の刑事さんが無線でダイバーの方から連絡が来たらしく海の中に落ちた車はサイドブレーキが降りていた事を報告していた