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File.865 ページ30

Aside

『二人共、どうかしたの?』

「あっ、お姉ちゃん。実は道脇さんの発言に気になる事があって...」

『気になる発言?』

「あの人...どうして園子の浴衣姿を知ってるのかしら?」

私は二人に声をかけると明美は道脇さんの方を見ながら彼の発言に気になる事があると言ってきた為、いったい何なのかと問いかけると志保が訝しげな表情でどうして園子ちゃんの浴衣姿を知ってるのかと疑問を浮かべている様子だった
浴衣姿...そう言えば、私達が浴衣姿になったのは昨日の花火大会の時のみ
今日初めて会った人間が私達の浴衣姿を見てる訳がない
そう...この発言こそ自分が犯人である事を自白してしまっている証拠だ

「どうやらあの男はクロで間違いない様だな」

『えぇ。自分が犯人である事を自白してるわ』

今まで黙って聞いていたおば様が私達の方へ来ながらそう言って道脇さんの方を睨んでいる
自分が犯人だと私達の前で自白してしまっているのにも関わらず道脇さんは気づいていないみたいだ
............どうやら自分が犯人だと言う証拠がないから自信満々なんでしょうね...
だけど私達は道脇さんの発言を聞き逃さなかったし、ついでに志保が小型のボイスレコーダーを隠しつつ録音している
本来なら寺林さんに身柄を引き渡したい所だけど今はまだ無理ね...
道脇さんの事を注視していると京極君が無言のまま散らかっている服などを園子ちゃんのバッグの中にしまっていた

「な、何をしてるんですか?」

「部屋を移してあげるんですよ。空いている別の部屋に」

その事に気づいた蘭ちゃんが驚きながらも声をかけると京極君は私達を別の部屋に移すと言って荷物を持ってくれている
別の部屋に移してくれるのは嬉しいけど...相変わらず無愛想ね(苦笑
私の隣にいた明美は京極君の発言に目を丸くしており、志保と真純と新一君が無言のまま京極君を見ている間、おば様は無言のまま園子ちゃんを襲った道脇さんを警戒する眼差しで見ていた

「男が侵入したこの部屋で一夜を明かしたいと言うのなら別ですが...」

「い、いえ...(汗」

「それと外出を避けて夕食はここの食堂で取った方がいいでしょう。その男が何処かで待ち伏せしているかも知れませんし」

何処かで待ち伏せている事を聞いた園子ちゃんは顔を青ざめながらどうするかと私達に聞いてきた為、私は物静かな声で『ここで夕食を取りましょう。園子ちゃんが襲われたりでもしたら元も子もないわ』と答えた後、みんなで食堂へ行く事になった

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2022年2月23日 13時

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