【名探偵コナン】宮野家長女PART19 (ページ24)

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Aside

「相変わらず元気いいけど頼りなさそう。蘭のお父さんが来ていたら、一発で事件解決してくれるのにね」

「(おっちゃんより横溝刑事の方がよーっぽど頼りになるって)」

横溝さんが立ち去った後、園子ちゃんが相変わらず元気なのはいいけど頼りなさそうと評したと同時に小五郎さんがいれば一発で事件解決してくれると言っていた為、蘭ちゃんは少し困った様な表情を浮かべていたが、新一君はジト目で苦笑いを浮かべている
まあ、園子ちゃんを言う事も分からなくもないが正直に言うと小五郎さんより横溝さんの方が頼りになるのは一目瞭然なんだけどね(苦笑

その日の夜、瓦屋旅館に到着した私達は部屋に荷物を運んだ
原作やアニメで見る事しかできなかったけど、とっても綺麗な部屋ね...
空を見てみると黒い雲が近づいていて、ゴロゴロと雷が鳴っており、雷が鳴った後にポツポツと雨が降り始める
とりあえず荷物を部屋に置いた後、私達は道脇さんを待つべく瓦屋旅館の玄関で待つ

「あぁ、降ってきちゃったよ」

『凄い量ね。しかも雷も鳴ってるわ』

「昼頃は天気がよかったのにな」

園子ちゃんが雨雲を見上げながらそう言っていた為、私は物静かな声で雨の量が凄い事と雷が鳴っていると言えば、真純が昼頃は天気がよかったと言っている
その後、園子ちゃんが腕時計を見ながら「早く来てくれないかな？道脇さん」と言っているのが聞こえた

「焦らない焦らない。ヒーローは遅れて来るもんなんだから」

「止めてよ。恥ずかしいなあ」

園子ちゃんの様子に蘭ちゃんがニコニコしながら焦らない事とヒーローは遅れて来るもんだからと言っていた為、園子ちゃんは少し恥ずかしそうにしている
あんな嬉しそうにしている園子ちゃんを見ていたら、何も言えないのよね...

そう思っていた時、ガラッと瓦屋旅館の扉が開いた
あら？誰か来たのかしら？
チラッと見れば京極君が無言のまま園子ちゃんの隣に傘を置き、そのまま扉を閉めてしまった

「あら？あの人...確か、海の家にいた人よね？」

「えぇ。それよりこの傘は何かしら？」

「もしかして僕達に使えって事なんじゃないのか」

志保が京極君を見ながらそう言うと明美は返事をしながら頷きつつ置かれた傘を見て何かしらと疑問を浮かべるも真純が自分達に使えと言ってるんじゃないかと言っている

「もしかしてあの人、園子姉ちゃんに気があるんじゃないの？」

その時、今まで黙って聞いていた新一君がニヤニヤしながらそう言っていた