【名探偵コナン】宮野家長女PART19 (ページ22)

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Aside

彼と他の刑事の話を聞く限り、殺害された茶髪の女性は腹部を刃物で刺され、殺害方法は一年前と同じで死亡推定時刻は昨夜の8時から9時の間で花火大会が終わった後との事
どうやら被害者は花火を見るべく観光客として伊豆を訪れていたらしいわね...

「ちょっとそれ、昨夜私達がこの辺りを通った頃じゃない？(ｺｿｯ」

「そうね(ｺｿｯ」

園子ちゃんと蘭ちゃんが小さな声で口々にそう言っているのが聞こえた
確かに...昨夜、花火大会が終わった後にここを通ったのは間違いないわ
きっと道脇さんは被害者をここで殺害し、私達が通った姿を見て殺害現場を見られたと思ったのね...

「僕達が通っている間に彼女は殺害されたのか...」

「何か怖い...」

真純が物静かな声でそう言った途端、園子ちゃんは怯えた様な声でそう言ってきた為、私は無言のまま園子ちゃんを優しく抱きしめた
園子ちゃんは心配そうな顔で私の顔を見ており、小さな声で「Aさん...」と呼ぶ

『貴女の事を絶対に守るわ。私だけじゃなくみんなもいるわ』

「そうよ園子ちゃん！私達もいるんだから！」

私がそう言うと明美も頷きながら自分達もいると言うと志保と真純も無言のまま頷いている
蘭ちゃんも心配かけまいと「園子が狙われる訳ないよ」と言うが、園子ちゃんの表情は不安のままオマケに「みんな見てよほら！私も茶髪なのよ！私が次に狙われない保証なんてないでしょ？」と言ってきた為、明美達は何も言えなくなってしまっていた

「ヤダよ...こんな所で死ぬなんて...まだやりたい事がこれっぽっちもやってないのに...」

『園子ちゃん...』

「園子...」

園子ちゃんは泣きそうな表情でそう言ってきた為、私は園子ちゃんの名前を呼びながら強く抱きしめつつ優しく頭を撫でる事しかできなかった
蘭ちゃんも園子ちゃんの名前を呼ぶ事しかできないみたいだ
どうにかして園子ちゃんの不安を取り除かなきゃ...
そんな風に思っていた時、後からやってきた道脇さんが園子ちゃんに伊豆にいる間は自分が守ると言ってきた

この人、いつの間にここへ来てたの...？
私は無言のまま冷たい眼差しを向けるも気づいていないのが幸いね
道脇さんは怯える園子ちゃんを見て夕食の場所を変えた方がいいと言うと蘭ちゃんはカメラもなしだと付け加える様に言っていた
蘭ちゃん...まだあの事を引きずってたのね(苦笑

カメラの持ち出し話はなくなり、7時に私達を迎えに行くから旅館の玄関先で待っている様にと道脇さんが言ってきた