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Aside
園子ちゃんによると伊豆のビーチに来た目的は男探しだけど今回は練りに練った非お嬢様大作戦だと言っていた為、明美達は困惑している様子
蘭ちゃんはそれはいったい何なのかと問いかけている
「私達が旅先で泊まるのはいつもウチの別荘か高級ホテル。あぁ...あんな高嶺の花にはとても手が出せない...なーんて男の子を安心させる為にわざわざ古びた旅館に泊まったのよ」
「そ、そうだったの...(汗」
「それでいつもの別荘じゃなかったのか」
「何かあるとは思ってたけど、それが目的だったのね」
園子ちゃんの言葉に蘭ちゃんは意外だと言わんばかりの表情を浮かべ、真純はいつもの別荘じゃなかったのかと納得した表情になり、志保は目的を聞いて再び呆れた顔をしている
まあ、園子ちゃんらしい考えと言えばらしいけどね(苦笑
ちなみにこの話は【園子のアブない夏物語】だ
伊豆と聞いて何処かで聞いた覚えがあると思ったら、まさかこの話と繋がるとは夢にも思わなかったわ
「(意味ねえよ...(汗)」
「(ようするに園子はAに嫉妬したって訳だな)」
「それとお姉ちゃんをやっかむのと何か関係があるの?」
明美が園子ちゃんの方を見ながらその目的と私をやっかむのと何か関係があるのかと聞くと園子ちゃんは泣きそうな表情になり、訳を話してくれた
それは来る時の電車の中や昨夜、旅館の近くであった花火大会の会場、そしてこのビーチでも言い寄る男共の目当てはみんな園子ちゃんではなく私だと...
『さすがにアラサーの女に声をかけるとは思えないけど...(汗』
「そう言えば...来る時の電車の中や花火大会、このビーチで男の人に声をかけられたのは知ってたけど、まさかAさんに声をかけていたなんてビックリだよね」
「でも志保姉が睨みつけていたからその男の人はすぐに逃げたけどな」
「あんな軽い男なんかにAお姉ちゃんを紹介させる訳ないでしょう」
「志保...何だか前より逞しくなってきたわね」
私は園子ちゃんの方を見ながらアラサーの女に声をかけるとは思えないと否定した途端、蘭ちゃんが来る時の電車の中で声をかけられたのは知っていたみたいだったが、まさか私に声をかけていたのはビックリだと言っている
.........蘭ちゃんの口からそんな言葉が出てくるなんてこっちが驚いたわ(苦笑
それに...男の人が私にナンパしようとした途端、すぐに逃げていってしまった理由は志保が睨んでいたからなのね(苦笑
明美の言う通り、原作より凄く逞しいわね(苦笑
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2022年2月23日 13時