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File.847 ページ11

Aside

真純が話を変えたかと思いきや、夏になったら伊豆に行かないかと誘ってきた
えっ?何で伊豆?
伊豆と言えば静岡県警の横溝 参悟のいる所よね?
どうして行きたいなんて言ったのかしら?
私が驚いている中、明美がどうして伊豆に行きたいのかと問いかけた
真純によると伊豆に行きたい理由は園子ちゃんが男漁りの為に一人で行くのは心細いと思い、同級生の蘭ちゃんや真純、そして志保を連れて行こうと言い出した事が始まりで自分達だけで行くのもいいが、保護者代わりとなる私と明美も一緒に連れていけばナンパ防止になるのではないかと言っていたらしい...
......園子ちゃん以外、空手や護身術などを身に付けているからナンパ防止になるけどね(苦笑

「保護者代わりなら引き受けるわ。お父さん達には話してあるの?」

「お父さん達には既に話してあるわ。でも二人共、いつ急患が現れるか分からないから離れる訳にはいかないって」

明美は保護者代わりなら引き受けると同時にお父さん達には話してあるのかと問いかけると志保が既に話している事といつ急患が現れるか分からないから離れる訳にはいかないとの事で断っていたと答えてくれた
まあ、二人揃って医師だから宮野医院を離れる訳にはいかないのよね...

『じゃあ、おば様は行ける?』

「まあ、この姿だからな。行く事はできるぞ」

「よかった!子供の頃みたいに大勢で行く事はできないけど、少人数でも楽しめるからな!」

「伊豆なんて初めて行くから楽しみだわ!」

こうして私達は夏の日、伊豆へ行く事に決まった
おば様もいるから、きっと事件なんか起こらないわよね...?
そう思っていた私は数ヶ月後、後悔する羽目になるとは夢にも思わなかった...










あれから数ヶ月後、現在の季節は夏
私、明美、志保、真純、おば様、新一君、蘭ちゃん、園子ちゃんの八人で伊豆へやって来た
海を泳がない私は夏らしい格好をしつつメガネではなくサングラスをかけている
泳がない理由は10年前の弾痕を見られてしまう可能性もあるから、あえて断ったのよね...
パラソルをさし、ビーチベッドでみんなの様子を静かに見守る
実はあの子達のガールズトークに付き合っていた私はあまり眠れず、このビーチベッドで少し仮眠を取っていた

『ふわぁ〜もっと眠っておけばよかったわ...』

物静かな声でそう言いつつ思わずあくびをしてしまった

パシャッ

『えっ?』

その時、カメラのシャッター音が聞こえた為、振り向くとそこにいたのは...

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2022年2月23日 13時

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