【名探偵コナン】宮野家長女PART13 (ページ10)

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Aside

「私達、ここの米花シネマ1で映画を見るんです。3日の夜10時にロビーで待ち合わせて」

「そうですか。このビルは私の自信作でしてね。若いカップルがバースデーを迎えるにはこれ以上の所はありませんよ」

「(ど...どうすればいいんだよ...)」

蘭ちゃんと森谷さんの会話を静かに聞いていた
米花シティービルで映画を見る所はお揃いね...
実は私と明美、志保、真純はここで映画を見る予定だけどあえて言わなかったわ
だって話したりでもしたら、色々とまずいしね
蘭ちゃんの言葉に森谷さんはにこやかな表情で自信作だと語っているが、私は少しだけ...と言うかかなり違和感を感じた
.........自信作じゃなくて最低の作品の間違いじゃないかしら？

ちなみに新一君は誕生日の前の日にどうすればいいかと焦っているらしく、おば様に相談していた
相談相手がおば様とは考えたわね
新一君と蘭ちゃんは小さい頃から相思相愛だし、私達がとやかく言える立場じゃないから...

アフタヌーンティーのガーデンパーティーを楽しんでから4日後の5月3日の土曜日
私と明美は宮野家でのんびり過ごしていた
仕事を詰めるだけ詰めて、早めに終わらせたおかげで萩原君達の負担も減らせたしね
そのおかげで前よりもっと慕われてしまったと言ってもおかしくはないけど
ちなみに明美も私と同じ様に仕事を詰めるだけ詰めて早めに終わらせたらしい...
やっぱり姉妹だから何処か似てしまうのかしら？

「そう言えば...新一君の誕生日って明日じゃなかったか？」

「そうか...新一も17歳になるんだな」

真純がホームズの本を読んでいた時、ふと新一君の誕生日を思い出したらしくこう言っていた
おば様は小さい頃の新一君を思い浮かべたらしく目を細めている
お父さんとお母さんは四葉さんの言葉がきっかけで患者さんを助けながらも少しずつ休息を取る様になっているしね
諸伏君は残念ながらやり残した仕事があるとの事でここにはいない

「新一君、蘭ちゃんと約束してみたいだし、これからどうするつもりなのかしら？」

「あの工藤君の事だから、どうせ博士に自分そっくりの精巧なロボットを作ってくれと頼んでいるんじゃないかしら」

『確かに...それは有り得る話ね』

現在は休憩時間の為、お父さんもお母さんもリビングにいるわ
お母さんは蘭ちゃんと森谷さんのやり取りを思い出したらしく不安そうにしている一方、志保は新一君の行動を見抜いていたらしくこんな事を言ってきた為、私は静かに賛同した