【名探偵コナン】宮野家長女PART13 (ページ50)

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Aside

「あっ、そうだわ！もし松田君達に私達の事を聞かれたら、米花シティービルに行ったと伝えてくれる？」

「分かった」

「必ず伝える」

明美が思い出したかの様にそう言うと博士は返事をしていて、おば様は頷きながらそう言ってくれた
ヘルメットを渡した後、私達は急いで病室を出る

全く...爆弾事件の所為でせっかくの予定が台無しになりかけているわ
米花シティービルに向かう目的は映画を見る事もあるが、最も重要なのは爆発に巻き込まれた蘭ちゃんを一人にさせない為
それに...映画を見に来た一般人も大勢いるのが確実だもの

『おば様、お母さん達によろしくね？』

「ママ！後は頼んだ！」

「お前達、気を付けて行くんだぞ？」

「えぇ！」

「分かった！」

私達はおば様に向けて口々にそう言った後、走らず静かに緑台警察病院を後にした
途中で真純が走ろうとしていた為、志保に注意されていたわ(苦笑
駐車場に止めていたハーレーとアルテシアの所へ行き、私と真純は鞄の中から鍵を取り出す
エンジンをかけた後、私達はキチンとヘルメットを被る
明美が私の後ろに、志保が真純の後ろに乗り込んだ後、米花シティービルに向けてハーレーとアルテシアを走らせた

緑台警察病院から10分後、私達は米花シティービルから少し離れた駐車場にハーレーとアルテシアを止め、鍵を鞄の中に入れる
駐車料金を払った後に時間を見ると上映時間までまだ余裕があった

「なあ、映画を見る前に何処かで食べて行かないか？」

「そうね。上映時間までまだ余裕もあるし、近くで食べて行きましょう」

真純が携帯で時間を見ながらそう言ってきた為、志保は上映時間までまだ余裕もあるから近くで食べて行こうと賛成している
米花シティービルの中にある飲食店はまだ営業中だし、食べて行きましょう
それに...爆弾事件に振り回されていた所為であまり食べていないしね(苦笑
しばらく歩いていると近くのレストランを見つけ、そこで食事を済ませ、映画館の中に入るとそこに蘭ちゃんがいた

『あら蘭ちゃん、ここで新一君と待ち合わせかしら？』

私が声をかけると蘭ちゃんも気づいた様子で私達の所まで駆け寄ってくる
本来なら二人の恋を応援したい所だけど、今の新一君の姿を見れば確実に無理だろうね(苦笑

「蘭ちゃん、こんな夜に一人でいたら危ないわ。私達と一緒に待ちましょ？」

「明美さん...ありがとうございます！」

明美は子供の頃から蘭ちゃんの事を妹の様に可愛がっているしね(微笑