【名探偵コナン】宮野家長女PART13 (ページ23)

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Aside

車が通らない道を通り抜けていくとおば様から残りの時間は25秒になっていると教えてくれた
走らせている場所の周りには住宅地と公園...こんな所で爆発なんかしたりしたら、被害は想像つかないわ！

「こんな所で爆発なんかしたら被害は想像つかないぞ！」

「せめて...何処かで爆発させられる場所があれば...!!」

おば様も私と同じ考えだったのかこんな所で爆発なんかしたら被害は想像つかないと言っていて、真純はせめて何処かで爆発させられる場所があればいいと言っている
爆発させられる場所...この辺りなら確か、高速道路の奥が空地になっていたわね
そこで爆発させればいいと考えていたら、爆弾が16秒になった途端、何故かタイマーの動きが止まった

「タイマーの動きが止まった？」

あの人はきっと...ある物を爆発させたくなくて止めたんでしょうね
それを通り過ぎればまたタイマーが動くのは確実だろう
高速道路の奥の空き地まで走らせていた時、タイマーの音が聞こえた為、動き出したのだと分かった

「A！もう少ししたら空き地に着くぞ」

『分かったわ！おば様、しっかり掴まって』

私達は走っている車の間を通り抜けつつ空き地へと走らせる
空き地に到着した後、おば様は爆弾入りのペット用のキャリーケースを思いっきり遠くへ投げ飛ばす
投げてから数秒後に爆発し、爆風が私達に襲いかかった

場所が近かったのもあり、私はハーレーが倒れない様にしっかりと押さえつつおば様を守り、真純はアルテシアが倒れない様にしっかりと押さえつけたが、新一君は爆風で私達より遠くに吹き飛ばされてしまい、後ろにあった木に頭をぶつけてしまった

爆風が収まった後、私達は急いで新一君の元へ駆け寄ると新一君は真純から借りたヘルメットを被っていたおかげで映画みたいに頭に大きな怪我をしなかったのが幸いだったみたいだ
でも...少なくとも軽い脳震盪を起こしている可能性も捨てきれないからね

その後、誰かが救急車を呼んだらしく救急車が駆けつけ、救急隊員に新一君の事を聞かれた私は友人だと説明し、新一君が被っていたヘルメットを受け取る
新一君は念の為、緑台警察病院に運ばれた

「新一君...大丈夫かな？」

「いくらヘルメットを被っていたとは言え、軽い脳震盪を起こしている可能性もあるからな」

『そうね...』

救急車が行った後、私はハーレーに跨がるとおば様も後ろに乗り込んだ
真純もアルテシアに跨がると年の為に私達も緑台警察病院に向かう事に決めた