【名探偵コナン】宮野家長女PART13 (ページ19)

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Aside

「どう言うつもりだ！」

「工藤はどうした？」←くぐもった声

新一君はポケットから電話を取り出し、蝶ネクタイ型変声機を使わないまま電話に出てしまった為、犯人から新一君はどうしたと言う言葉にハッとして慌てて蝶ネクタイ型変声機のダイヤルを回そうとした時...

「そうか...ならばいい。俺の相手は宮野と世良、そしてお前の様なガキで十分だと言うんだな？」←くぐもった声

「(お前の様な？俺達を何処かで見てるのか？)」

犯人の言葉に新一君は廃墟になった建物の方へ顔を向けていた為、私と真純、そしておば様も同じ様に顔を向けると僅かだが人影が見えた
映画と同じ通りならあの人は双眼鏡を使ってこちらを覗いているのかも知れないわね...

「いいか、よく聞け。1時ちょうどにもう一つの爆弾が爆発する」←くぐもった声

『1時ちょうどですって!?』

新一君の近くで聞いていた私は驚いたと同時に身に付けている腕時計を見ると時計の時刻は現在12時45分になっていた
なっ!?あと15分しかないじゃない！
もう一つの爆弾の場所は米花駅前広場で間違いなさそうね...

「場所は米花駅前広場だ。工藤が来ないのなら宮野と世良とお前の三人で見つけるんだな」←くぐもった声

「待って。それじゃ僕、子供だから分かんないよ。何かヒント教えて？もしもし？」

私は一人で米花駅前広場に爆弾が置いてある場所を思い出していた時、新一君が子供のフリをしながらあの人に爆弾のヒントを教える様に言っていた
その時、近くに来た歩美ちゃんはキョトンとした顔をしており、元太君は電話の相手が誰なのかと聞いているみたいだけど光彦君は知らないと首を横に振っている
まあ、誰もあの人からの電話だなんて思わないでしょうね...

「木の下だ。ただし木の下に埋めてある訳じゃない。早く行かないと誰かに持って行かれちまうかも知れないぞ」←くぐもった声

あの人が私達にヒントを言った後、電話が切られたと同時に廃墟になった建物の方を見てみるが既に人影はなかった
......いつの間にか逃げたのね

「クソっ！」

『貴方達は真っ直ぐ家に帰るのよ！』

人影がない事が知った新一君は悔しそうな表情をしたまま急いで米花駅前広場へ向かうべくスケボーの所まで走った
私は子供達に家に帰る様に伝えてから新一君の後を追いかけると真純とおば様もついてくる

「コナン君！カレン警部！真純お姉さん！アイリちゃん！」

「おいコナン、カレン警部！真純姉ちゃん、灰原！何処行くんだよ？」