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Aside
成実さんは自分の事情聴取はどうなるのかと言うと萩原君から一番最後だと聞いて眠そうな顔をしつつ顔を洗いに行っている
そんな成実さんの姿を私は無言のまま見つめた
『......医師が夜更しをするなんてあまり感心できないわね』
私が物静かにそう言った途端、小五郎さん達は「えっ!?」と驚きを隠せない表情になっていた
あの人が医師である事を私が知るはずもないから驚くのも無理はない話だ
「Aさん、どうして成実先生が医師だって分かったの?」
『それはね...爪を伸ばさずにキチンと揃っていた所が目に入って、もしかしたらこの人は医師じゃないのかと思ったの。爪を伸ばしたりしたら患者さんの身体を傷つけちゃうでしょう?私のお父さんとお母さん、医師だから爪が伸びたらよく爪切りで爪を切ってるし』
新一君の問いかけに私はお父さんとお母さんのことを思い浮かべながらそう答えた
まあ、前世の頃から成実さんが医師である事を知っていたけど、さすがに言える訳がないわね(苦笑
『それより小五郎さん、取り調べを行う人間はあと何人ですか?』
「あぁ、成実先生を入れてあそこにいる四人と今、取り調べ中の西本の六人だが...」
私がふと取り調べを行う人間はどれくらい残っているのかと思い、小五郎さんに聞くと成実先生を含めた六人だと言う
「バカモン!!何が呪いのピアノだ!あんな物があるからこんな事件が起きるんだ!」
「で、ですが村長...」
その時、男性の怒鳴り声が聞こえてきた為、振り向くと怒鳴られていたのはメガネをかけた気の弱そうな男性
誰かと思ったら、黒岩 辰次と平田 和明じゃない
それに...黒岩さんは確か、麻 薬の密売があると組対が言ってたわ
まあ、その事については事実だけどね
「Aお姉さん、あの男って確か...(コソッ」
『月影島の現村長・黒岩 辰次よ。確か...麻 薬の密売の疑惑があると組対が言ってた(コソッ』
黒岩さんだけじゃなくそこにいる西本 健、最初に死んだ川島 英夫、そして2年前に死んだ亀山 勇も麻 薬の密売の疑惑があるし、ここに来て正解だったわ
「すぐに処分しろ!!いいな!!」
「わ、分かりました...」
平田さんがさすがに処分するのはと思っていたが、黒岩さんは少し動揺した様な表情でピアノを処分する様に言っていた為、平田さんは渋々と言った様な声でそう答えていた
「ちょっといい加減にしてよ!!私に川島さんを殺す動機なんてある訳ないじゃない!!」
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2021年5月23日 16時