【名探偵コナン】宮野家長女 (ページ9)

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File.7 ページ9

Aside

「性別はどっちなんだい？」

「女の子です！」

「.........そろそろ娘が欲しいわ(真顔」

「コラコラ...子供達の前で(汗」

おじいちゃんがお父さんに聞くとお父さんは嬉しそうな顔で答えている
その時、おば様が真顔でそう言ってきた為、おじ様が苦笑いを浮かべているのが分かった
おば様...いつか娘の世良真純が産まれてくるから(汗

「Aにも早く抱いて欲しいんだ」

『うん、楽しみ！』

その後、お母さんが赤ちゃんと共に分娩室から病室に移った事を知り、私が先に病室に入ると後から秀一、秀吉が入ってきた

『お母さん......！』

「「エレーナおばさん......！」」

私、秀一、秀吉の順でお母さんの元に駆け寄った
隣にはベビーコットに入れられた赤ちゃんが気持ちよく眠っている

現世の姉である私が抱いてもいいのかな...？
そんな風に思っていた時、ベッドで横になっていたお母さんがゆっくりと起き上がる

「A、人差し指を出してごらん？」

『えっ？人差し指？』

お母さんの言葉を聞いて私は首をかしげつつも言われる通りに赤ちゃんの近くに人差し指を出せばキュッと弱いけど力を込めて人差し指を握ってくれた

「あっ、Aの人差し指を握った...！」

『わぁ...！』

「可愛い...！どうして赤ちゃんは人差し指を握ってくれるの？」

「それはね秀吉君、原始反射と言って無意識にやってるのよ」

しばらく赤ちゃんの事を見ていた時、後からお父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、おば様、おじ様が来た

「こうやって見ると生まれたばかりの頃のメアリーを思い出すわ...」

「そうだな。初めての子供であるメアリーを育てるのに色々と苦労したもんだ」

おばあちゃんとおじいちゃんが赤ちゃんを見ながら口々にそう言っているのが分かる
そう言えば、おばあちゃんもおば様を産んだ時は16歳だって言ってたなぁ...

「お父さん...お母さん...」

「貴女が気にする必要はないわ、メアリー」

「そうだぞ。お前が泣いているとあの子達が心配するんじゃないか？」

おば様が泣きそうになっている様子を見たおばあちゃんとおじいちゃんが優しくそう言っているのが聞こえた
おじいちゃんもおばあちゃんも子育てに色々と苦労してたんだね...

「A、抱いてみない？」

『えっ、いいの...？』

「もちろんよ。貴女はこの子のお姉ちゃんでしょ？(微笑」