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Aside
原作とのズレが気になった事と家と宮野医院の荷物を片付けてから半年後、お母さんのお腹は大きくなっており、妊娠8ヶ月...いや、もうそろそろ9ヶ月になる頃になった時だった
「.........陣痛が始まったわ」
その時、お母さんが陣痛が襲ってきた事を私にそう言ってきた
その言葉を聞いた私は「えっ!?じゃあ、お父さん、呼んだ方がいい?」と言えば、お母さんが頷きながら「A、呼んでくれる?」と言ってきた為、部屋にいるお父さんを呼ぶ
『お父さん、お母さんが陣痛が始まったかもと言ってた!』
「本当か!?すぐ病院に連れて行かなくては...Aはどうする?一緒に行くかい?」
『ううん、私はお留守番してるよ。家に帰ってきたら弟か妹をたくさん可愛がりたいからね』
お父さんの言葉に私は断った後、玄関先で二人を見送った
よし、その間に部屋を綺麗にしておかないと!
散らかっている部屋を掃除し、いる物は種類ごとに分けて収納ボックスにしまい、いらない物はゴミ箱行き
部屋が綺麗になれば、お父さんもお母さんもきっと喜んでくれる
『早く赤ちゃんに会いたい...と言っても既に性別は分かるしね。明美さんに会えるのが楽しみだけど、10億円強奪事件で亡くなってしまう...そんな事は絶対にさせるもんですか...!』
部屋に一人でいる私はそう決意した後、黙々と掃除を始める
数分後、部屋はあっという間に綺麗になっており、空はいつの間にか赤くなっていた
私はその後、部屋の掃除で疲れてしまい、近くのソファーに倒れ込んだ
『お父さんとお母さんが帰ってくるまで少し...少しだけ...ここで眠ろっかな...?』
私は静かにそう言った後、眠気が襲いかかってきた為、瞳を閉じる
原作とのズレが気になるが、悪い方向に行かなければいいのになと心の中で願った...
「A、起きて」
『んん...あれ...?お父さん...いつ帰って来たの...?』
私を起こしてくれたのは病院から帰って来たお父さんだった
いつの間に帰ってきたのだろうと思い、窓を見てみればもう夜になっており、月が高くなっているのが分かる
まさか...こんな時間まで眠っていたなんてね...
「もう7時だから夕食にしようか。母さんは大事を取って出産まで病院にいる事になった。A、かなり眠っていた所を見ると一人で部屋の片付けをしていたのかい?」
『うん。部屋の中を少しでも片付けないとお母さんも赤ちゃんも危ないからね』
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年9月4日 23時