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File.3 ページ5

Aside

おじ様が笑いながらそう言うと、秀一は何処か悲しげな表情でそう言ってきた
まさか、秀一が私の事をそんな風に思ってくれていたなんて...

「「秀一...」」

「「秀一君...」」

秀一の言葉を聞いて空気は不穏になってしまったが、黙って聞いていたおばあちゃんがこう言ってきた

「Aなら大丈夫よ、秀一。あの子は貴方に内緒で自分の身や大切な人を守れる様に強く鍛えて欲しいとおじいちゃんに頼んできたのよ?おじいちゃんが空手・合気道・截拳道をAに教えている所を私は見ていたから」

おばあちゃんの言葉に秀一は何処か安心した様な表情に変わったのが何よりだ
ちなみに私達が4歳の頃、おば様が秀一の弟である秀吉を出産し、私と秀一は産まれたばかりの秀吉を交代しながら抱っこしたわ
今度は私の妹である明美が産まれてくるんだよね...

秀吉はまだ3歳だし、大きくなったら私が従姉である事を忘れるかも知れないわね...
辛いけどこればかりはしょうがないもの

そんな事を考えながらも、お父さんとお母さんと共に日本へ向かうべく、飛行機に乗り込む
おじいちゃん、おばあちゃん、おじ様、おば様、秀一、秀吉に見送られた

飛行機の中、私はお母さんが無意識にお腹を抱えている事に気づき、お父さんに聞いた
あの動きからすると、もしかしてお母さんのお腹の中に...

『ねぇ、お父さん』

「ん?どうしたんだい?A」

『お母さん、無意識にお腹を抱えているよね?お母さんのお腹に赤ちゃんでもいるの?』

しまった...思わず単刀直入に言ってしまった
その言葉を聞いたお父さんとお母さんは驚きながらも二人で顔を見合わせた後、私に優しく微笑んでくる

「よく分かったわね、A。そうよ?貴女に妹か弟ができるわ」

「A、お姉ちゃんとして母さんやこの子を助けるんだよ?」

やっぱり......そのお腹の中には明美がいる
次に産まれてくるのは妹
明美は絶対に死なせてはいけない...いや、お父さんとお母さんは絶対に死なせるもんですか!

日本へ到着した後、私達は家に入った
お母さんが荷物を持とうとしていたのを私は代わりに荷物を持ち、お腹に負担をかけさせない様にした

「あらA、その荷物を持ってくれるの?」

『うん!お母さんと赤ちゃんに何かあったら大変だしね!』

「ありがとう...A」

お母さんの方を見ると緑の瞳が微かに潤んでいるのが分かる

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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年9月4日 23時

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