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Aside
「ああ、あれ?前聞いたら題名は忘れたけど何かミステリー小説って言っていたぞ?あと、チラッとその本を見たら日本語じゃなくて英語で書いてあったんだぜ」
佐々木君の質問に答えたのは元1年C組の
......てか、私が英語のミステリー小説を読んで何が悪いのかしら?
好きな本を呼んでいる事をあんな風に言われて苛立ったけど子供の言う事だから我慢しなきゃ...
「そう言えば、あいつクォーターだったし、イギリスに住んでいた時期があるって1年の頃、秋本や原野が言ってたぜ」
そう言ったのは元1年B組で同じクラスだった
麗子ちゃんの話によれば西宮君は前から私の事を快く思っていない事を話してくれた
その理由は英語ができる事でみんなからチヤホヤされているから...だそうだ
別にチヤホヤされてる訳じゃないけどね
「でもさぁ、わざわざ学校に来てまでそんな本を読む必要なくない?そんな読みたいなら家で読めばいいじゃん」
そう言ったのは元1年A組の
彼の発言は英語の本が好きな読者を侮辱し、あの子は前にも麗子ちゃんやマリちゃんの陰口を叩いてた...
園原君の発言に不愉快な思いをしたが、私は相手にしない方がいいと判断し、無視している
「それな」
「自慢したいんじゃない?私、こんなものも読めますよーって」
「思った。あとテストとかだってそうじゃん。一問、間違えるだけで悪い悪い言うし...それで悪いんなら俺達はどうなるだっての」
「そりゃ、お前が頭悪すぎるだけだろって」
「「「「ははははははは」」」」
佐々木君、上村君、西宮君、園原君は私が黙っている事をいい事に陰口を叩いており、あげくの果てにはヘラヘラ笑っている
......ヤバい、これはガチで言い返したい
右手を拳に変え、ギュッと震わせる
「よくよく考えると宮野ってクォーターとは言っていたけど、あれはどう見たってハーフの間違いだよな。それなのに何で秋本と原野はあんな【外国人】みたいな見た目をした宮野と仲が良いんだ?あの二人の考えている事はホントに分かんないよ」
............私ならともかく何で関係のない麗子ちゃんとマリちゃんの名前を出すの?
西宮君の言った『あんな【外国人】みたいな見た目』
これは明らかにハーフの子やクォーターの子を偏見・差別発言なのが分かる
西宮君がそう言った途端、佐々木君、上村君、園原君が口々にこう言っていた
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作者名:黒羽明菜 | 作成日時:2020年9月4日 23時