【名探偵コナン】宮野家長女 (ページ11)

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File.9 ページ11

Aside

お父さんとお母さんの言葉に私は驚きを隠せなかった
本当はお父さん達が名前を決めたかったんじゃ...

『でもいいの...？お父さんやお母さんが決めなくて...』

私が不思議そうな顔でそう言うとお父さんが「実はね...僕達はAが考えた名前にしようと決めていたんだ」と言っていた為、私は『お父さん......』と思わず声を漏らす

「明美...凄くいい名前だ」

「僕も！」

『秀一...秀吉...』

秀一と秀吉が口々にそう言ってきた為、私は思わず二人の方を見る
その後、お父さんが「A、名前を考えてくれてありがとう」とお礼を言ってきた
明美...喜んでいるのかな？

『この子、喜んでいるのかな...？』

「貴女が考えた名前だもの...きっと明美も喜んでいるわ」

私が不安そうな表情でそう言うとお母さんは明美の方を見ながらそう言っていた
明美の方を見ると笑顔なのか分からないけど、気持ちよく眠っているのが分かる

その後、お母さんはしばらく入院をする為、私はお父さんと一緒に家に帰る事になった
ちなみにおじいちゃん、おばあちゃん、おじ様、おば様は仕事の為、秀一と秀吉を連れてイギリスへ帰国してしまったが、それでも私は病院にいるお母さんと明美がいる事を思い出していたから、寂しくなかったけどね

お父さんと一緒に部屋で眠ろうとした時、私はお父さんに聞きたかった事を聞いた

『ねえお父さん、本当に明美でいいの...？』

「もちろん。Aは名前をつけるのが上手だね。あの子の名前を決めてくれてありがとう」

私がそう言うとお父さんはニコニコと笑いながらお礼を言ってくれた
こんな優しいお父さんが原作でお母さんと共に亡くなってしまうのは凄く嫌だけど...

『早く家に帰って来ないかな......？』

「そんなに会いたいのかい？(笑」

『うん。たくさん可愛がって大きくなったら一緒に買い物とかしたい！』

「買い物かぁ...きっと明美は喜んでついて行くと思うよ(笑」

お母さんがまだいない家は二人だけだと広く感じるんだな...
何だかんだ言ってるけど、原作で見ていた宮野夫妻は私が予想していたものとは程遠く感じた
もしかしたら、この夫婦は意外と親バカなのかな？(笑←

『おやすみ、お父さん』

「おやすみ、A」

私は自分の布団に潜り込んだ
あと少しで病院にいるお母さんと明美が帰ってくるんだ...
それに...その7年後にまた妹が生まれるんだよね...