memory20 ページ23
『はるか』
ヘルメットを被りバイクに乗ろうとしているはるかに声をかけた
「Aか、どうしたんだ」
『バイクで走りに行くのかなって』
「…Aも一緒に行くか？」
私の意図に気付いたはるかが少し笑みを浮かべながらそう聞いてきた
『少しだけ風に当たりたい』
はるかからヘルメットを受け取り後ろに乗る。
「それにしても珍しいな。Aがバイクに乗りたいだなんて」
『少し、ね。それに久しぶりに後ろに乗りたいって思ってたの』
「飛ばすぞ。しっかりつかまってろ」
バイクは少しずつスピードが上がっていきはるかの細いお腹に少し強めに腕をまわす。
頬に当たる風が気持ちいい。はるかがよくバイクで走りに行く気持ちがわかる気がした
本当に風になったみたい、そう思っていたらバイクの女の子の悲鳴と共にバイクの車体が傾きはるかが急ブレーキをかけた
危ない。ちゃんとつかまってなかったら今頃落ちてた
「大丈夫か！怪我はないか！？」
はるかが倒れている二人に声をかける
そこにいたのはうさぎちゃんとまことちゃんだった
『二人ともごめんなさい。私も注意しないといけないのに』
「Aさん！大丈夫ですまこちゃんが守ってくれたんで！」
『まことちゃん何処か痛むところは、、って貴方手を怪我してるわ』
「ほんとうだ、気づかなかった」
はるかが首につけているスカーフでまことちゃんの傷口を覆い手を握る
「本当にすまない」
はるかの距離が近いのかまことちゃんの顔は真っ赤になっていた
「良いんです！本当に大丈夫ですから」
誰だってそんな顔されたら許すしかないじゃない
再びバイクに乗り二人に別れを告げる。まことちゃんはずっと顔の熱が引いていない
全て目の前にいる人のせいなんだけど。終いには投げキッス。もうため息しか出ないわ
『よく出来るわね』
「そうかな。こういうの慣れてるんだよ」
『慣れないでほしいわ。だから貴方はファンが増え続けるのよ』
「……やきもちかい？」
『いいえ全く。』
「仕方ないじゃないか。可愛い女の子見るとついからかいたくなるんだよ」
『みちるにはそんなことしないくせに』
「みちるは別さ」
『ふーん』
「何か面白くないことでもあるのかな？」
『いいえ』
帰ったらみちるにいつもはるかにどうやって口説かれてるのか聞いてみたくなった
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姫野(プロフ) - ありがとうございます💞💞これから沢山更新する予定するのでこれからもこの作品を宜しくお願いいたします！ (7月7日 21時) (
レス) id: 412b5526d4 (このIDを非表示/違反報告)
a.p.m. - 続きがみたいです！ (7月6日 5時) (レス) id: 1749039543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月姫 | 作成日時：2023年3月9日 18時
