memory17 ページ20
今日も学校帰りにいつものようにカフェへ行く
カフェに行くことはもう私のルーティーンの一部ね。
相変わらず二人は紅茶や珈琲という大人っぽいものを飲んでいる
珍しく今日は私もカフェオレだけ。
二人に子供だって思われてること別に気にしているとかじゃないけど。
静かなティータイムに楽しそうな女の子の声が聞こえてくる
「なんで大好きなのに何でキスしないのぉ？」
「ファーストキスは大事にしたいもの、最高の時と場所で大好きな人としたいじゃない」
聞こえてくる声は私たちが知っている人ではるかが声の主に声をかけた
「ファーストキスを夢見るなんて可愛いね」
「はるかさん、みちるさん、それにAさん」
「あら、ロマンティックじゃない。」
「貴方達世界で初めてのキスってご存じ？」
うさぎちゃんも友達の子も訳の分からないという顔をしている。
みちるは色んな事を知っているから
「世界で初めてキスをしたのはアダムとイブなのよ」
「へえ…」
「キスといっても色々ある。額にならば友情のキス。手にならば尊敬のキス。手のひらならばお願いのキスなんだ」
『ちなみに首にするキスは独占欲の表れらしいわ。俗に言うキスマークってものね』
それを聞いて頬を赤らめる二人は完全に恋する女の子って感じで可愛らしい。
「15世紀のイタリアではね若い男女がキスしたら絶対に結婚しなければならないと言われていたのよ」
『そんな決まり事があったのね初めて聞いたわ』
「大変ですね、」とお友達の子も頷く
「大切にしたいわねファーストキス、」
二人から私には程遠い大人なムードを感じる。
いつものことだから慣れてるけどさすがにこれは家だけにしてほしい
『ほらもう時間よお二人さん』と立ち上がる
はるかも腕時計を確認してうさぎちゃんに一言残してからカフェを出た
・
「可愛いわねあの子たち。今の私たちには恋する心のゆとりなんてないもの」
『そうかしら？私には恋しているように見えるけど？』
「あらそうなの？」
『今まで無意識だったわけ？』なんて言ってるとはるかが急に「危ないな」なんて言い出す
「『え？』」
「あの類の純粋な心、ダイモーンに狙われやすい」
「そうね、警戒しないと。」
彼女の切り替えの速さにはいつも驚かされる。
キスを夢見るあの子狙われなければいいけれど。
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姫野(プロフ) - ありがとうございます💞💞これから沢山更新する予定するのでこれからもこの作品を宜しくお願いいたします！ (7月7日 21時) (
レス) id: 412b5526d4 (このIDを非表示/違反報告)
a.p.m. - 続きがみたいです！ (7月6日 5時) (レス) id: 1749039543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：月姫 | 作成日時：2023年3月9日 18時
