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ーA sideー
A「…っハァ…！もう！こんなにギリギリとは思わなかったんですけど！」
深「えー」
A「"えー"じゃないです！」
まだ文句を言いたいところだけど、今はそんな場合じゃない。
A「そっ、それより、そっち…！」
さっきのが本当に怖くて、後ずさりしながら指をさす。
深「そうだった。ゆっくり話聞きますからね、大野さん」
そう、深山先生が押さえているのは大野先生だ。
深山先生は大野先生の右手首をひっぱり、袖の裾を上げる。
深「この跡、"遺体をバラバラにした"時のでしょう？」
大「…答える代わりに一つ忠告しましょう。ここで僕をどうこうしても、あなたたちの望んでいることは叶いませんよ」
そんな発言に私も深山先生も顔をしかめた。
大「離してくれません？僕が忙しいの、お二人なら理解してると思うんですが。Aちゃん含め患者がどうなってもいいんですか？」
A「そんなこと…」
深「チッ…」
らしくないと思ってしまうくらい感情を表に出す深山先生は、舌打ちをした。
大「…まあ、ここはもう白旗を上げておきましょう。ご近所迷惑なので詳しく自白はしませんが、深山先生のお察しの通りですから」
こうして、私を囮にして犯人をおびき寄せる作戦は、予想以上にあっさりと終わってしまった。
ただし、これで全て終わったわけではない。
二宮家の事件と深山先生の傷害の件は大野先生の犯行で、翔くんが上司に言われて動いたように、大野先生も誰かの指示によって動いていた。その指示をした人物を叩いてこそ、本当の終わり。
二週間前、深山先生はそう言ったから。
複雑な気持ちだけど、「まだやることがある」というので深山先生と一旦事務所に戻る。
佐「Aおかえり…ってなんでお前がいるんだよ！？」
深「ちょっと外出許可もらってきたので」
佐「許可もらったって…」
深「はいっ」
佐「はいっ。いや可愛くしても無駄だっつの…おい無視するな！」
久しぶりに深山先生と佐田先生のやり取りを見てほっこりした。
中「あれ？」
藤「めっ？」
明「何だ？」
パラリーガル陣がざわつき始めた。
誰か来たみたいで、入口の方に目を向けた私はその人を見て、深山先生の後ろに隠れた。
深山先生はすぐに気付いて、私を守るように左手をおろしてくれた。
なんで今、しかもここに来るの…。
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深榎向上委員会(はるか)(プロフ) - ぴーちゃんさん» ありがとうございます！私も深山先生大好きでこれ書いてますので！もう少しで完結の予定なんですが、精一杯書かせていただきます…！！！！！ (2021年2月13日 20時) (
レス) id: 09a4a6dc9b (このIDを非表示/違反報告)
ぴーちゃん(プロフ) - コメント失礼します！私も深山先生大好きです！応援してます！更新頑張ってください！ (2021年2月13日 16時) (レス) id: af374e4c11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はるか | 作成日時：2020年7月17日 13時
